エジプト編・第4話 『バステト神』のマライア
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「女が逃げます!」
「いや、違うぞ、アヴドゥル!
あれは逃げているわけではない・・・あの女、我々との距離を一定に保っているのだ。
あの女は『つかず離れず闘うスタンド使い』なのだ!
我々に近づきすぎれば捕まるし、離れすぎれば磁力は消える。
この磁力もスタンドだからスタンドのルール通り、距離があまり離れると磁力が弱くなる」
「でも、このままじゃ強くなる一方よ。
どうします?磁力が効かなくなるところまで逃げる?」
「いいや、磁力から逃れられたとしてもスタンドを倒したことにはならん!」
「ちなみに勝算は?」
「あるッ!
このジョセフ・ジョースター、若い頃から作戦上逃げることはあっても戦いそのものを途中で放棄したことは決してないッ、このまま・・・ガンガン闘うッ!」
そう言ってジョセフは地面にハーミット・パープルで地図を念写する。
地図の上には石があり、ゆっくり進んでいる。
「この町の地図だ!今我々はここにいる・・・・・、あの女はこの石だ!
このまま、この道を行くと女は必ずまわりもどる道に入る、三方向に分かれて挟み撃ちにする。
ここであの女を捕らえるのだ!」
3つ道が混じり合う個所を指して宣言するジョセフ、そしてハーミット・パープルで近くの岩にしがみつき、アヴドゥルとイシズもそれぞれ煉瓦造りの柱にしがみつく。
「もう女だとは思わん!必ず、ブチのめすッ!」
そして力づくで引き剥がす。
「線路は大丈夫かしら?」
「心配ない、土地の人が何とかしてくれるだろう!それよりッ!」
アヴドゥルはイシズと自分をくっつけていた線路の断片を焼き溶かす。
「あいつを追うんだ!」
「行くぞ!」
3人はお互いくっつかないように走り出す。
しかし磁力が強くなっているため磁石に反応するものが次々とくっついてくる。
そのため体が重くなっていく、だが3人は走るのを止めない。
マライアも振り返りながら焦り始める。
「奴ら、ガムシャラに追って来ているな!捕まるものか!」
ジョセフがマライアが前を向いたのを確認するとアヴドゥルとイシズに各々道に入るように合図を出す。
3人はは道を分かれてマライアを追うがその間にも体には物がくっついてくる。
ジョセフならばすれ違った人が乗っていた自転車、お店の人が並べていた未開封の食品の缶、犬のエサ皿、さらには入れ歯まで・・・。
「ぬうううう!!」
マライアに追いついたときにはもう体中が重い。
「フフフフフ、そろそろ動けなくなったようね、もう私を追うことはできない」
「そうかな?お前よりわしの方が街の道に詳しいらしいな、周りをよく見てみろ」
「は!」
そう言われて振り返るとアヴドゥルとイシズに回り込まれていた。
「挟み撃ちだ、やっと追いつめたぞ」
「時間ギリギリだけどね、でも形勢逆転よ」
「・・・・・・・『形勢逆転』ですって・・・?
フフフフフ・・・・オホホホ、オーホホホホホッ!!ホホホホホッ!!」
いきなりマライアが笑い出す。
「挟み撃ち?まだまだわかっていないようねえ、あなた達―――、追いつめていたのつもりが追いつめられていたことに気づかなかったようね。
上を見なッ!」
「「「!」」」
上には電柱に電線が張られている・・・ということは!!
マライアがナイフを投げ、電線を切断する。
「高圧電流!」
「マズイッ!電線は磁力に引っ張られる!!」
「その通りッ!まずはジョセフ・ジョースター!!お前から黒焦げにしてやるわっ!!」
「しまった!ジョースターさんの磁力は私たちより強い!」
「でもアヴドゥル!そんなこと言ってる場合じゃないわ!私たちの方にも来るわよ!!」
磁石になっていることに変わりはないのでジョセフの後は自分たちの番だ。