第4話 灰の搭~タワー・オブ・グレイ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「他の乗客が気づいてパニックを起こす前に倒そう」
「うん、そうだね。
でもアヴドゥルさん、あなたのマジシャンズ・レッドの炎では飛行機が爆発してしまうかもしれませんし、空条くんのスター・プラチナは攻撃力が強すぎて機体に穴が開いてしまうかもしれない。
ジョースターさんのハーミット・パープルはあのスタンドを倒すにはパワー不足です。
ここは私と花京院くんがやります、下がっていてください」
「ああ、私たちの『静』なるスタンド・・・ハイエロファント・グリーンとアイス・フェアリーこそ奴を始末するのにふさわしい」
「花京院典明か、DIO様から聞いてよーく知っているよ、そこの里美とかいう娘のことは知らんが見たところ私のスタンドに対抗できるスピードを持ったスタンド使いでもなさそうだ」
「さて、それはどうだろうね」
花京院と里美は薄く笑う。
「エメラルド・スプラッシュ!!」
「氷の狙撃(アイス・ショット)!!」
緑の結晶と氷の結晶がタワー・オブ・グレイに向かって放たれる。
「KEAEEEEEEE」
しかし難なく避けてしまう。
そしてハイエロファント・グリーンの前に迫り、口を覆っている部分を口針で破壊した。
ハイエロファント・グリーンが攻撃されたことによって花京院の口からも血が噴き出す。
「「「花京院!!」」」
「花京院くん!」
「数撃ちゃ当たるという発想だろうがちっとも当たらんぞ!
スピードが違うんだよ、スピードが!!ビンゴにゃのろすぎるゥゥゥゥ!!
さて、花京院はもう動けまい。舌はちぎり損ねたがあとで始末してやる。
・・・次はお前だ、高瀬里美!!DIO様には生かして連れてこいと言われているから殺しはしない、だが、ジョースターたちを殺すのを邪魔されたらたまらんからな、四肢を動かせなくなるようにしてやる」
「!」
「逃げろ、高瀬!!」
「アイス・ショット!!」
「わからぬかぁぁぁ!!いくらやっても無駄だ!!」
「くっ!エメラルド・スプラッシュ!!」
「ふん、まだ動けたか、花京院。しかたない、お前から先に始末してやる。俺に舌を引き千切られると狂い悶えるんだぞ!苦しみでな!!」
花京院にタワー・オブ・グレイが迫る。
「いいかい?高瀬さん」
「うん、バッチリよ」
「!?な、何だっ・・・体が、動かん!!」
「どうしたのだ?タワー・オブ・グレイが空中で静止している」
「ふふふ、引っかかったね」
「何!?」
「自分のスタンドをよく見てみるんだね、何かが巻き付いていることに気づかないの?」
見るとタワー・オブ・グレイの体に白い紐状の物体がいくつも絡みついていた。
「あれは・・・・」
承太郎には見覚えがあった。
「髪の毛・・・・アイス・フェアリーの髪の毛か!」
「何!?髪の毛だと!!」
「そう、それはさっき花京院くんと攻撃していたときにシートの下に忍ばせておいたの。確かに私のスタンドは力が弱い、スピードも遅い、でもね遠距離攻撃や防御力だけは誰にも負けない!!」
タワー・オブ・グレイは髪の毛から逃れようともがく、しかし余計に絡まり動けなくなってしまう。
「無駄だよ、私のアイス・フェアリーの髪の毛は一度掴んだ獲物は逃がさない。
絡み付いて絡み付いて・・・・凍りつけにしてしまう。そう、雪女のようにね」
「ぐぬぬぬ・・・」
「そしてトドメは・・・花京院くん」
「おや、僕にやらせてくれるのかい?」
「だって痛い思いをしたのは花京院くんだもの」
「ありがとう、高瀬さん。では遠慮なく・・・・」
花京院は不適な笑みを浮かべ、タワー・オブ・グレイに向き直った。
「そういえば、さっき面白いことを言っていたな?
えーっと・・・そうそう、たしか『引きちぎられると苦しみで狂い悶える』とか・・・」
「ぐぎゃっ!!」
ハイエロファント・グリーンが触手をタワー・オブ・グレイの体を貫いた。
「あががが・・・・」
「私のハイエロファント・グリーンは 引きちぎると喜びで狂い悶える!」
「っ!!ぎゃあぁぁぁっ!!」
「・・・・・・」
確かにタワー・オブ・グレイを触手で引き裂いたときハイエロファント・グリーンがとても生き生きしているように見えた・・・が、見なかったことにしようと思う里美だった。
すると、先ほど花京院が当て身をくらわせた老人が額から血を吹き出し、舌が真っ二つに裂けた。
「さっきのジジイが本体だったのか・・・ふん、おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついているものよ」