エジプト編・第4話 『バステト神』のマライア
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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エスカレーターに飛び乗るジョセフ。
「こ・・・この磁気は!新手のスタンドか!
しかし、何故だ・・・何故、スタンドが見えない!?
スタンドが見えないのにナイフやフォークが何故飛んでくるんじゃ!」
元々敵スタンドに会った覚えがないのだ、どうして・・・とジョセフは考える。
だがこうなった以上、必ず何かあったはずだ。
ジョセフは思い出す、昨日から寝るまでの間のことを・・・。
「・・・・まさか!この磁気は昨日、岩についていたコンセントのッ・・・ううっ!?」
体が動かない。
「し、しまったッ・・・エスカレーターのタラップはスティールだ・・・!
し、しかも・・・だ、だんだん・・・磁気が強く、なっているッ!」
体が磁力によってエスカレーターに縛り付けられたようだ。
しかもそれだけではなかった。
「ぐああァァ―――ッ!!なにィ―――っ!」
ジョセフの前に乗っていた女性の服のチェーンがジョセフの体に巻き付いている。
「ちょ・・ちょっと、そこの超ーミニのレディ!た・・・大変なんじゃ!
アンタの服の鎖がわしの手と体に絡んでタラップに引きずり込まれつつある!
エスカレーターの下についている非常停止ボタンを押してくれッ!
このままだと、鎖ごと引き込まれて手足が引きちぎられてしまう!!」
既にジョセフの義手がバキバキと嫌な音をさせている。
「お・・・お―――いッ!聞いているのかッ!?」
「ウフフフフフフフフ・・・・」
「!?」
前に乗っている女性が妖しく笑って振り向く。
「ごゆっくり・・・ジョセフ・ジョースター・・・」
「まっ、まさかッ!貴様ッ、貴様がスタンド使いか!!」
「フフフフフフフフ・・・・私のスタンド、『バステト女神』の磁力にはまったら、もう決して術を破る方法はないわ・・・」
「うおおおおお!!!」
エスカレーターの降り口はそこまで迫っている。
「こ、こうなったらッ!!『隠者の紫(ハーミット・パープル)』!!」
スタンドで非常停止ボタンを押そうとするが・・・。
「うそ!!?ないッ!?き・・・緊急停止ボタンがついていないだとッ!バカなッ!」
もう間に合わない!!
「ひィィィィィィィ!!!首がッ!首がッ!ああああ――――ッ!
落とされてしまううううう―――――っ、もうだめじゃああああああ――――っ!!」
「ジョースターさん、落ち着いてください!」
「はっ!」
もう助からないと思いジタバタしていたジョセフだがかけられた声に正気に戻る。
目の前にはイシズがいてきょとんとした顔でジョセフを見ている。
「い、イシズ・・・?」
「どうしたですか?エスカレーターに倒れこんだりなんかして、危ないですよ」
「そ、そうじゃ!エスカレーターッ・・・」
気づくとエスカレーターは止まっていた。
「アヴドゥルが止めましたよ。
非常停止ボタンならエスカレーターのすぐ横にありましたよ」
「そ、そうか・・・オ~っホン!!」
すると恥ずかしそうに立ち上がるジョセフ。
「い、異常なあーし!このエスカレーターの点検は異常なーし!停止ボタンも正常に作動するようじゃな!」
「え?」
「あーっと、もうこんな時間か!君、責任者の所へ案内してくれ。サインをもらわないとならないのでな」
「はい?」
「ジョースターさん」
「ああ~!あなたが支配人の方ですかな?ここに認めのサインをいただけますか?できればあちらで!
あ~、そこの君も来てくれ。確認者のサインが必要なんでな」
ジョセフはアヴドゥルとイシズを連れて行ってしまう。