エジプト編・第4話 『バステト神』のマライア
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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その翌日――――
「ジョースターさん、起きてください」
ジョセフはアヴドゥルに起こされた。
「ポルナレフの奴が早く朝飯を食いに行こうと騒いでいますよ」
そこへ外から―――
「早く起こせ、アヴドゥル!普通、年寄りってーのは朝が早いもんだがな――――っ!」
ポルナレフが騒いでいる、里美たちも一緒のようだ。
「くっそぉ――――っ、口の悪い野郎じゃ、すぐ降りてくと言っておいてくれ・・・。
って、ん?あれ?わしの時計・・・止まっていたのか・・・」
時間を確認しようと思ったら懐中時計が動いていない。
「しかしジョースターさんご年齢の割にはすごい寝相ですね、180度回転してますよ。
南に向いて寝ていたのに北枕になっているなんて・・・・」
「!?」
確かに足下を見てみれば枕がある。
「ハハハハ、お若い証拠ですかな?では、下で待っていますよ」
そう言ってアヴドゥルは部屋を後にした。
ジョセフはのっそりと起き上がる。
「なにかが変だ・・・・・なにか、昨日の夕方妙じゃのお・・・義手の調子もまだよくないしなあ・・・」
ガシャンッ!
「!」
後ろに衝撃があったかと思い見てみるとデスクの椅子がくっついている。
「?」
椅子をどけてドアに向かおうとするが・・・。
「ゲッ!」
ガンッ―――
「な、なんじゃッ!?」
振り向くと先ほどの椅子がまたくっついている。
「この椅子!?ひとりで滑ってき・・・ごあッ!!」
すると今度は後頭部に衝撃が奔る。
「・・・・・・・」
涙目に後ろを見るとドアが壁に擦れない様に防ぐストッパーが頭に当たっていた。
「このホテルの部屋・・・ひょっとして全体的に傾いてるのか?
1人1泊200ドルもする部屋なのに・・・椅子が動き出すなんて相当安普請よのォ~~」
不思議がりながらも部屋を出たジョセフ、すると右通路から若い女性の2人組がやってくる。
ジョセフが軽く会釈をして通り過ぎようとした時・・・・。
グンッ、バアァァァ!!
どうしたことか女性の片方がはいていたスカートの金具が引っ張られ、そのせいでスカートがめくれ上がる形になってしまった。
「きゃああああ、なにさらすんじゃッ!この変態ジジイッ!」
ジョセフは思いきりその女性に殴られた。
「え?え?」
もちろんジョセフがめくるわけがない、何が何だかさっぱりわからない。
「な・・・なにか・・わけがわからん」
すると今度は杖を突いた老婦人がやってくる、ところが・・・・。
「いや~~~~ん!」
「!?」
案の定先ほどの若い女性と同じように服の金具が引っ張られスカートがめくれ上がる。
「あ~~~ら♡」
老婦人はジョセフを見てニッコリ。
「ずいぶん情熱的で激しいアプローチの仕方をするお人ね!ウフフフ♡
あ・た・し・ご・の・み・の・お・か・た♡」
「OH!MY!GOOOOOD!!」
女性には失礼だがジョセフはあまりの気持ち悪さに走り去ってしまう。
「やっぱりおかしい!何かおかしいッ!昨日の夕方から何か変だッ!」
ジョセフが駆け抜けた後だ、通路に置いてあったワゴンの上のナイフやフォークが飛んでくる。
「なにィ――――ッ!?」
右手にナイフやフォークがくっついている。
「こ、これは・・・ひょっとして鉄製のものがくっついているのか!
わしの体にスティールが飛んでひっついてしまう!
ま、まさか・・・わしの体がッ!」
なんて暢気に立ち止まっている場合ではない、どんどんナイフやフォークが飛んでくくる。
「磁石になっているのかァ―――ッ!!ヒィィ――――ッ!!」
角を曲がって何とか刺さるのを逃れる。