エジプト編・第4話 『バステト神』のマライア
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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一方、ジョセフ達はとある休憩所で休んでいた。
「ジョースターさん、どうかしたのかい?」
コーラ瓶の栓を外したポルナレフがジョセフの様子を見て問いかけた。
「うむ・・・・義手の調子がちょっぴりおかしいんだ。
スピードワゴン財団にもらったばかりなんだが・・・まあ、指関節の油が切れたせいだと思う」
「はい、ジョースターさん。コーラ、開けときましたよ」
「ああ、ありがとう」
里美からコーラを受け取ってゴクゴク飲みだすジョセフ。
「おい、オヤジさん。そのラジオ、ぶっ壊れてるんじゃあないの?ガーガーうるさいからスイッチ切ってくれ」
「変だな?」
店の主人がラジオをいじる。
「日本製だし、買ったばかりなんだけどなあ~?」
調整してみるがノイズは直らないようだ。
「あと2日もあればカイロまで行けるでしょう。しかし、ジョースターさん・・・全員、なんらかの負傷をして疲労も溜まっています。
里美もエジプトに来て能力を使う回数も増えてますし、アヌビス神との戦闘での傷も癒えていません。
今夜と明日はルクソールに滞在して休息するというのはいかがです?」
「うむ、そうしよう―――ん?」
見ると手の好にコーラ瓶の蓋がくっついている。
「俺も賛成だ。
エジプトに来てから特に敵スタンドも強くなってきている、ギリギリで勝てているという感じだぜ」
「ああ」
「じゃあ、決まりね。そしたらホテルを探しましょう。おじさん、お代ここに置くわよ」
「ヘイ!毎度あり!」
ジョセフ達は席を立って歩き出したが店主はラジオにかかりっきりだ。
しかし不思議なことにジョセフ達が離れて行った途端にラジオは元に戻ったのだ。
「ありゃ、直った?磁石でも持ってたのかね~、あいつら」
ラジオが戻ったことを不思議がる店主だがとりあえずイシズの置いていった代金を持って、仕事に戻った。
「今度のホテル、どんなところかな?」
「楽しみね~」
「おい、だから観光に来たんじゃないっての!」
「いいじゃない!ポルナレフ!
女性にとってホテルのお風呂に入ってのんびりリラックスすることは至福の時なんだから!」
「そうだよ!バスタブに入ってお湯にゆっくり浸かって、出た後の爽快感はたまらないんだよ!さっぱりして良い気持ちなんだよ!」
「ハハハ、今日のホテルも期待に副えるといいんだがな」
「確かに最近風呂に入って、ベッドで寝れるという事が『生きている』という実感を味わうことがあるなあ・・・長年生きてきて普通のことが喜びに感じるわい」
「それだけ厳しい旅を続けてきたってことだろーよ」
なんて今までの道のりを思い出しているところに、いきなりトンカチが飛んできた。
ジョセフに当たりそうだったのをアヴドゥルが掴んで無事で済んだが・・・・。
「と、トンカチ?なんで?」
「あら?ひょっとして・・あの人かしら?」
後ろを振り返ると木の板で箱を作っている男がいる、何やら痛がっている。
「もしかして指でも打ったのかな?」
「その拍子にトンカチが吹っ飛んだってか?おいおい、気を付けろよ?あぶねーじゃあねーか」
「全くだ」
アヴドゥルはその場にトンカチを置いていく、一行は男が何を痛がっているのか知らない。
なにせ男は後ろを向いていたからだ、しかしその顔には口で咥えていたと思われる釘が頬を突き破ってむき出しになっている、突き破られた頬は血だらけである。
そんなことになっているとは知らずにホテル探しをしに進むジョースター一行だった。