エジプト編・第3話 アヌビス神
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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旅行者にはみんな同じに見えるがエジプトにはいろんな民族が住んでいる。
例えばカラベーヤという衣装を身に纏うエジプト人、豚は食べない。
縞模様のある布被りをしている砂漠の民ベドゥイン風の男性、布被りの模様はこの民族の特徴である。無言の圧力があり怖い印象を受ける。
ターバンを被った男性、しかしエジプト人というわけだはなくインド人である場合もある。
すぐに「バクシーシ(お恵みを!)」と行ってくる少年や真っ黒なチャドルを着た女性、写真を撮られることを嫌がる。
またヌビア人というアスワンから上流地域に古代から住んでいるアフリカの民族などエジプトには多様な文明があるのと同時にいろんな民族がいるのである。
そんな多種多様な民族が入り乱れるエジプトのエドフにJOJOたちは到着した。
そして承太郎と里美はポルナレフが散髪をするという事でトコ屋に来ている。
「ポルナレフ、その剣、持ってきたのか?」
「ん?」
散髪をしてもらっているポルナレフにソファーで待っている承太郎が問う。
「ああ、後で警察に届けておこうと思ってよ。どうみても凶器だからな――――オヤジ、すまねえが、この刀、そっちに置いておいてくれ」
「あ、はい」
「それにあのまま遺跡に置いておいたままじゃ誰が拾うかわからねーしな、高価そうだしな」
「まあ、確かに」
承太郎の横で散髪を眺めている里美。
「しかし転げまわったせいでハンサムのナイスガイが薄汚れちまったぜ!
オヤジ、ピカッピカッにしてくれよン、おやっさん!」
「はいよ!」
トコ屋の店主は髭剃りを始めるがどうも切れ味が悪いようでポルナレフが痛がっている。
「ポルナレフ、そんなに動いたら顔が血だらけになるよ?」
「やれやれ、うるせえ男だ」
「スンマセンね~、お客さん」
店主は髭剃りを研ぎ始める。
「ったく!頼むぜ!一番気持ちいいとこなんだからよ!」
「ヘイヘイ!」
「コクリ・・コクリ・・・」
そのうち承太郎が眠いのか船をこぎ出す。
「眠いの?承太郎」
「ん・・・ああ、まだかかりそうだからな」
「ふふふ、いいよ。終わったら起こしてあげる」
「おう、頼む」
そう言って背もたれに寄りかかって眠り出す承太郎。
里美は横に置いてあった雑誌を開く。
「おっ・・ん~~~、イーイーッ。
今度はよく剃れるじゃあねーか・・・気持ちいいぜ」
「それは・・・よかったですね・・・」
どうやらポルナレフの方も髭剃りを再開したようである。
「トレビアンだよ、ト・レ・ビ・ア・ン!顎の下も頼むぜ」
「はい・・・わかりました、顎の下ですね・・・」
ポルナレフはふと目を開けた。
「顎の下だな、ポルナレフッ!」
「な、なにィ!」
店主の手にはあの刀が抜き身の状態で握られている。
「俺だよ、マヌケ――――『アヌビス神』の暗示のスタンドさ!
死ねッ!顎ごと剃ってやるぜッ!!」
刀で顎の下から首を切ろうとしたアヌビス神だがポルナレフが寸でのところで椅子の背もたれのレバーを下ろしたため自分の胸を切り付けた。
「な・・・なんだ!?て・・・てめーはトコ屋の主人じゃねーのか!」
自分の胸を切り付けたというのに平気で立っている店主に驚くポルナレフ。
「ひょ・・・ひょっとしてその刀・・・その刀自体がスタンド・・・、刀はトコ屋を操っているのか?
コム・オンボでの男も・・・本体ではなかったのか!?」
「「!」」
騒動に承太郎も目を醒まし、里美も雑誌から顔を上げる。
「ポルナレフ――ッ!」
「しかし何度やってもてめーは俺より弱いぜ!」
チャリオッツで応戦するが何か違う。
「っ!?」
「ヒヒヒ・・・」
「こ、これは・・・うおおおおっ!?この剣力はッ!?」
「気づいたか?貴様のチャリオッツの動きやパワーはさっきしっかり取り込んだ!
このアヌビス神、1度闘った相手には決して負けない!」
「ポルナレフ!」
見るからに押し切られそうな勢いである。