エジプト編・第3話 アヌビス神
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「あれ?」
「どうしたの?里美」
「ねえ、あそこの遺跡で座り込んでるの・・・ポルナレフじゃない?」
そう言って里美の指した方を見ると確かにあの後ろ姿はポルナレフである。
「はあぁ~~、ようやく見つけたわい!おい、ポルナレフ!!」
ジョセフが声をかける。
「そんなところにいたのか?
1人でいなくなるから心配したぞ・・・敵に襲われでもしたらどうするんじゃ!」
「あ、ああ・・・」
ポルナレフは振り返ったが妙にフラフラしている。
「大丈夫か?ポルナレフ」
「大丈夫だ・・・ああ、大丈夫」
「ん?何だ・・・?刀を持っているな・・・なんか・・・あったのか?」
「ああ・・・たった今、くそったれの敵に襲われたのさ」
「なにッ?敵にだと!?」
「もう終わったぜ、あいつだ」
ポルナレフの指した先には本体らしき男が倒れている。
「死んでるの?」
「いや、急所は外してあるがもう立つことはできねーだろうぜ」
「敵はどんな奴だったんだ?」
「『アヌビス神』の暗示のスタンドとか言ってやがった。
能力は物体をすり抜けてものを切断できる、剣の腕も相当だった。まあ、俺には及ばなかったがな。
この剣で奴は俺を襲ってき・・・あれ?」
掴もうとしたが空ぶった。
「ない、剣が・・・あっ!」
見るとネズミたちが刀を運んでいる。
「何だ・・・ネズミが刀を持っていこうとしてるぞ!コラッ!!」
大声をあげるとネズミたちは散らばる。
「手癖の悪いネズミが住んでんのか、ここは!どうせならチーズを盗めよ、チーズを・・・」
置いていかれた刀を掴むポルナレフ。
「ポルナレフ、助かったからよかったものの・・・今度からは必ず2人以上で行動しろ。ほんの数分で1人になったところを襲ってくる奴らだからな・・・さあ船に戻るぞ。
今日中にエドフまで行くのだ」
ジョセフたちは港に向けて歩き出す。
「・・・・・」
「どうしたのよ?」
「あ、いや・・・おかしいんだよ」
「何が?」
「この刀、本体が倒れたら自然に鞘に収まってたんだよ。
だから抜いてみようと思ったんだよ、そこにジョースターさんが声かけてきたんだよォ・・・だが、そんときゃ抜けたんだよ。ほんのちょっぴりだがな」
「それが抜けないの?」
「ああ、今度は鍵でもかかったみたいにガッチリカタくなっててよォ」
「おかしなこともあるもんね」
刀を持ってみるイシズ。
「ん!」
試しに柄を握って抜こうとしてみるが抜けない。
「ホント・・・カタいわね」
「なあ?」
「ふ~ん・・・」
考え込む2人だが・・・。
「おーい!何しとるんじゃお前たち!急げ!!」
ジョセフの声にハッとなる。
「今行くわ!
とにかく船に戻りましょう、抜けたのもきっと気のせいじゃない?ほら、緊迫してるから抜けたように思えたのよ」
そう言って刀をポルナレフに返すイシズ。
「う~~む、そうかなあ?」
「そうよ、ほら、急ぐわよ」
「お、おう・・」
2人は走ってジョセフたちの後を追った。