エジプト編・第3話 アヌビス神
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「そうか・・・しかし君は頭の回転が早いな。古株ではないにしろ、そこまで客観的意見が言えるのは素晴らしいと思うぞ」
「あら、そう言われると光栄だわ」
そう言いながらポルナレフの捜索は続く。
「しかし相変わらず暑いね、エジプトは」
「そういえば君はアメリカ出身だったな」
「ええ、DIOのところにしばらくいたけど炎天下の中、外にいるのはつらいわ」
「ハハハハッ、なら冷たいものでも飲むか?」
アヴドゥルは露店で飲み物を買ってくれた。
「ありがとう、アヴドゥル」
「いいや、エジプト人の私も慣れているとはいえ暑いからな」
飲み物に口をつけるアヴドゥル。
「ところで君のスタンド・・・あーっと・・」
「『平和の杖(パシフィック・ワンド)』?」
「そう、『平和の杖(パシフィック・ワンド)』。空間移動や物質の大きさや重力を変えられる能力だそうだが姿はとても可愛らしいな」
アヴドゥルがイシズの後ろにいるパシフィック・ワンドを見て印象を語る。
「そうね、私も生まれ持ったものとはいえこんなに綺麗なスタンドが自分の精神のヴィジョンかと思うと不思議で仕方なかったわ」
「私は君の心(精神)そのままだと思うがな」
「え?」
「スタンドはその人物の心の中を具現化していると思うのだ。
君の心はそのパシフィック・ワンドのように澄んだ美しいものなのだろうな、私のスタンド、『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』は炎を操る。それは君も知っているだろう?」
「ええ」
「私も冷静な男のように見えるがこれでも情熱的なものはあると思っている。
悪い意味で言えばすぐに熱くなってしまう、つまり短気なところがある」
「とてもそうには見えないけど?」
「フフフ・・・そう見えるか?なら情熱的という意味で1つ、実例を言って見せようか?」
「え?」
「私は今、一目惚れした女性を口説いている」
「・・・・・」
固まるイシズ。
「アヴドゥルったら冗談も上手いのね」
「いや、本気だが?」
「・・・・・」
「冗談じゃあないんだよ、これがな。私は君に一目惚れをした。あの紅海の小島でな」
「なっ・・・!?///」
「だからポルナレフを探しながら君を口説いているんだが――――でなければ、私は歯が浮くようなセリフは言わない」
「た、確かに出会ったときからさっきまで『チャーミング』とか『美しい』とか・・・言っているけど・・・く、口説いてたの?」
「ああ、そうだ。だが私は君より大人のつもりでいるから焦ったり焦らせたりはしない。
じっくり時間をかけて口説くとするよ、言っておくが返事を聞かせてもらえるまでやめるつもりはないからな」
アヴドゥルの顔は到って真剣である。
「・・・・・わかったわ」
イシズも深呼吸する。
「あなたの心はわかったわ、でもまだ答えは出せない。私はまだ『あなた』という人を深く知らないもの。
だから返事はもう少し待ってもらうことになるわよ?」
「ああ、もちろん。だが口説くのを止める気はないからな」
「そこはお互い大人のやり方でいきましょう。
まあ、ポルナレフみたいにがっつく男じゃないっていうのはわかっているから口説くならスマートにお願いするわ」
「OKだ」
そこへジョセフの声が聞こえる。
「おーい!アヴドゥル」
「ジョースターさん、ポルナレフは見つかりましたか?」
「いいや、こちらにはいなかった。
本当に困った奴だ、どーこへ行ったんじゃ?」
「そちらはどうだ?」
「いいえ、こっちも探してみたけど見当たらないわ」
やれやれという風に呆れるイシズ。