エジプト編・第3話 アヌビス神
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「「「!」」」
「お・・おい・・・何しやがるんだ・・?」
「し、知らないッ・・と、とと・・父ちゃんが後ろに立ってたんだ・・・俺のせいじゃあない!!」
「何やってんだ!早く医者の所へ連れてくぞッ!」
仲間の男たちが父親を助け起こそうとするが、そこへ突き刺さっていた刀が倒れてくる。
「ひィイイイイイ!!」
倒れた刀は助け起こそうとした男の頭部を切り落とした。
「な、何だよ!?この刀は!!変だぞ・・・まるで、まるで!意志があるようだ!!」
「あ、ああああッ・・・・」
刀を見つめるチャカ、その時、どこからか声が聞こえた。
〈落ち着け・・・落ち着くのだ、チャカよ〉
「!」
〈なんでもないのだ、大したことはないのだ・・・〉
「な、何者だ・・・どこからだ、どこから声が聞こえるんだ?」
頭の中に声が聞こえる。
〈俺の名は『アヌビス神』のカード、冥府の神、墓地の守護神を暗示するカードのスタンドだ〉
「あ、アヌビス・・・」
〈さあ、柄を握るのだ・・・チャカよ。お前は私を抜いた・・・〉
「・・・・・」
チャカは声の主の言う通りに柄を握る。
〈そうだ、それでいい・・・お前は私の本体となるのだ。
お前が本体だ、お前は達人になったのだ、剣の達人に・・・お前は誰よりも強い・・・私を使って殺すのだ〉
「ああ・・・そうだ」
チャカは立ち上がった。
「親父もこいつも死んで当然の野郎さ!お前もブッた切ってやりたくなったぞ!」
「な・・・なんだと」
そう言うとチャカはもう1人の男へと歩み寄っていく。
「お・・・おい、チャカ!や・・めろ・・・い・・・・いったい、どうしたんだ!!」
男は牛の後ろに隠れる。
ところが、切られた。しかし、牛もろともではなく自分だけだ。
「バカな・・・牛は、なんとも・・・ないのに・・・」
胴を真っ二つにされた男は倒れた。
〈フフフ・・・いいぞ、チャカ。
さあ、そのままジョースター達を殺すのだ!ポルナレフをブッた切れ、承太郎を真っ二つにしろッ。
お前は達人だ・・・剣の達人だッ!誰よりも強い、何でも切れる!〉
―――――――――
所は変わり、コム・オンボの港。
「ポルナレフったらどこへ行ったのかしら」
「全く手間のかかる奴だ」
ポルナレフが船を降りたあたりから姿が見えないため、JOJOたちは二手に分かれて探していた。
ジョセフ、承太郎、里美、イギーのグループ。アヴドゥル、イシズのグループ、連絡手段はアイスドールで行うこと。
「そういえばあなたとこうしてまともに話すのは初めてね」
「そうだな、私はインドで一時戦闘離脱したからな。君はその後に仲間に入ったのか?」
「そうよ、パキスタンに入ったばかりの国境の町でね。私は・・・まあ、深く説明すると長いから簡潔に言うとポルナレフやジュナみたいな立場だったのよ」
「なるほど、DIOの肉の芽か・・・」
「そう、肉の芽を植え付けられた状態で対峙したのよ、承太郎たちに。
といっても私の目的は里美を連れ去ることだけだった。
『多勢に無勢』って言葉があるでしょ?だから先に里美を奪ってDIOの体を楽にさせてやろうと思ったってわけ」
「そもそも何故、DIOは里美を狙っているんだ?」
「吸血鬼の男性は女性の生き血を吸うのは知ってるわよね?」
「ああ・・・」
「私が知る限りでもDIOは人間の生きた女性を惑わして生き血を啜っているわ。
それでジョナサン・ジョースターの体を完全に自分のものにしようとしている・・・・でもジョースター家ではない女性の生き血では体を慣らすのに時間がかかるのよ。
それで思いついたのが・・・・」
「『ジョースター家の血を継ぐ女性』の血を使うことか」
「そう、しかも若いほど良いらしいの生命エネルギーっていうのかしら?
でも、その時点で確認されているジョースター家の血を受け継ぐ女性は1人だけ。
空条ホリィ、旧姓『ホリィ・ジョースター』
承太郎の母親ね、でも彼女は今、病床に伏せっている。
DIOは日光の当たる場所には出られない、わざわざ連れ出すのも手間がかかる。
そこで彼は念写をした。
それで見えたのが子孫が残されていないと思わていたジャック・ジョースターの末裔」
「その中で最年少だったのが里美だったというわけか」
「そう、高校生の16歳でしかもジョースター家の血を受け継いでいる。こんなに良いことはないわ」
「だが、DIOの棺が海底から上がったのは4年前・・・何故、DIOはすぐに里美を捕まえに行かなかったんだ?」
「私も古株じゃないから深くは知らない、推測になるけど・・・おそらく動けなかったんじゃないかしらね。
目覚めたばかりで体が思うように動かなかった、あとは日光の下に出られなかったからとりあえず仲間を集めることにした。
あとは・・・スタンドが発現してコントロールするのに時間を費やしていた。
あげれば他にも理由はあるとは思うけどおおよそはこんなところじゃないかしら」
イシズは暑いというように手でひらひら仰ぐ。