エジプト編・第3話 アヌビス神
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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緊張を胸に抱いてカイロへ向けて出港したJOJOとたちと変わり、対岸を歩いているとある一行。
「しかし、お前んとこの子牛はよォ、全く怠け者だよな、力はあるんだがな」
農牧をやってる人々のようだ。
「おい!チャカッ!早く歩け!もたもたすんじゃあね――ッ!全く役立たずめ、誰に似たんだ?」
「へへへ、牛も息子もおめーそっくりだよ、ハハハハハ」
チャカと呼ばれた青年は道具を持って後をついて行っていたがふと視線を道端に移した。
何か光っているものが見えたからである。
「あ・・・・チャカは立ち止まった。
「あ?どーした?」
仲間が近づいてくる。
「あそこに何か落ちてる」
「あそこ?あっ!」
男が光っているものを持ち上げた。
「おい、見ろよ!刀だ!!」
「なんだと?よこせ!落とし物か?」
「でも、何でこんなとこに刀なんて落ちてんだ?」
不思議に思うのも最もである。
「でもよ、こいつを見てみろよッ、すげーぜ!!高価そうな刀だぜ!!」
「まさか・・・年代物か?」
「持ち主が取りに来るんじゃあねえか?」
「知ったことかよ!売り飛ばしちまえばわかりっこねーぜ!それに結構な値がつきそうだぜ、こりゃあ!」
「・・・・」
「でもよ、ナマクラだった価値ねーぜ!抜いて確認してみようぜ!」
「おう、そうだな!」
チャカの父親と思われる男が刀を鞘から抜こうとするが・・・・。
「あれッ?」
「どうした?」
「ぬ・・抜けねーんだ、ビクともしねーぜ!」
「あ?そんなわけねーだろう、ちょっと貸してみろ」
仲間が刀を掴み、もう1人に鞘の端を持つように言う。
両方で引っ張ってみるが・・・やはり、抜けない。
「ゼエ・・ゼエ・・・だめだ、隙間さえも見えやしねー・・・」
「なあ、俺にもやらせてくれよ」
「やかましい!わしにできねーもんをおめーにできるか!!」
「でも・・・」
「うああああああっ」
「ど、どうした!?」
いきなり大声が上がったので驚くチャカの父親。
「て、手が・・・俺の手が切れてるッ、ウワ――――!!」
「な、何故だッ!何故切れたんだ!?刃は隙間さえも見せてねーのに!!柄しか握ってなかったんだぞ!?」
「き、気味悪い刀剣だぜ・・・」
「ねえ、俺にも剣、抜かせてくれよ」
「やかましい!やりたきゃ勝手にやれ!!」
お前に構っている場合じゃないんだと言わんばかりに応える父親。
しかしチャカが柄を掴み、引いてみると・・・あら不思議。
なんのことはなく刀はスルリと鞘から抜けたのだ。これには父親のみならず負傷した仲間たちもビックリである。
「チャカ、お・・・お前、どうやったんだよ!」
「し、知らねーよ・・・簡単に抜けたんだ。俺、全然力なんて込めてないのに・・・・」
抜かれた刃はピカピカに光り、また妖しく美しかった。
「でもこの刀・・・何だ?刀から・・・音が聞こえるような・・・」
異常なほど妖しく美しい刀に全員魅入っている。
「す・・・すげえ刃渡りだ。
お、俺は・・・刀に関しては素人だが・・・こんな美しい刀は初めて見たぜ・・・日本の刀のようだ。
まるで、冷たい水で濡れているようだ・・・」
「すげえ!こりゃあ、すげぇぞッ!!
すげえ拾い物したぞッ!やったぜッ!ついてる!
おい、チャカ!よこせ!おめーが持ってんじゃあね――――ッ!俺によこせ!」
父親がチャカの両肩を掴んで引っ張った、すると事故なのか、故意なのか刀が父親の左胸を貫いた。