第4話 灰の搭~タワー・オブ・グレイ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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スピードワゴン財団の医師と看護師たちにホリィを任せたジョセフや承太郎たちはエジプト行きの飛行機に乗っていた。
そしてその頃、エジプトでは・・・・。
「ほう・・・やはり来るか」
DIOがカメラで念写により映し出した承太郎とジョセフを見ていた。
「・・・・・・」
そして里美も・・・。
「これが里美か、なるほど・・・ジャックに似ている」
里美の写真を眺めるDIO。
「ジャック・ジョースター、この私のもう1人の義兄、奴も相当な波紋使いだった。
ジョナサンが憧れるくらいだったからな・・・・ジョナサンの死後、エリナをイギリスに連れ帰って面倒を見たのもジャック夫妻だったな・・・」
DIOは遥か昔の記憶を思い出していた、まだジョナサンが生きていて、自分を実の弟のジョナサンと同じように優しく接してくれたジャックのこと、そしてその恋人で後に妻になる女性・ナージャのことを・・・。
さっきジョナサンが憧れたと言ったが自分も密かに憧れていた。
ジャックはジョナサンと自分より少し上だったが何でもこなせてしまう器用さがあった。
そして自分に勉強を教えてくれたのも彼であり、母親のこと以外で初めて受け入れられた人物だ。
「しかし奴も柱の男たちとの戦いで死んだ、ジョースター家の男としては長生きした方だったな。
いかに優秀な男であろうと老いには勝てん、非常に呆気なかった。
今度はそう簡単にやられてくれるなよ・・・なぁ、ジョースターの血族たちよ」
――――――――
「!」
「!」
「見られた・・・今、DIOに確かに見られた感覚があった」
「・・・ああ」
「気を付けろ・・・早くも新手のスタンド使いがこの機に乗り込んでいるかもしれん」
里美は腕を擦っていた。
「大丈夫か?高瀬」
「う、うん・・・なんか嫌な感覚だね、見られてるって・・・」
里美は落ち着こうと椅子に深く座りなおした、機内はエンジンの音が聞こえるだけで他は静かである。
カーテンを開ければ夜景と雲が見える、しばらく眺めていようと思っていると・・・・。
「?」
何か聞こえたような気がした。
「・・・・・」
もう一度、耳をすませてみると・・・・。
ブーン・・ブーン・・・
(何の音・・・?)
ブーン・・ブーン・・・
(羽音?しかもこの音からすると、虫かな?)
「空条くん」
「ああ、気づいてるぜ」
承太郎も周りの様子をうかがっていた。
花京院、アヴドゥル、ジョセフも音の正体を探している。
すると5人から見て前方の奥から1匹の黒い虫が飛んできた。
「かぶと・・・いやクワガタ虫だっ!」
「でも、大きくなかった?クワガタってあんな大きかったっけ?」
「そもそもこの機内に虫が一匹だけいるということ自体が普通じゃない」
驚いている5人をよそにクワガタは座席の陰にに隠れてしまった。
「は・・早くも新手のスタンド使いか!!」
「ありうる・・・虫の形をしたスタンド・・・」
アヴドゥルが相手の正体を口にしようとしたとき・・・。
「っ!?」
「JOJO!君の頭の横にいるぞ」
間近に現れたクワガタの口からは何やら小型の針のようなものが出ていた、しかも体液を垂れ流しているので非常に汚い。