エジプト編・第2話 『クヌム神』のオインゴと『トト神』のボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「やれやれ、何バカなこと言ってんだポルナレフ・・・・さて、病院はまだかな~~」
「・・・・・・」
窓の外に視線を逸らす承太郎に首を傾げながらも前方に視線を戻したポルナレフ。
しかし、タバコを出した時あることを提案した。
「なあ、承太郎・・・・例の特技、あれもう1回やってくれよ」
「え?例の・・特技ィ?」
「なーにしらばっくれてんだよ!お前から教わったんだぜ、俺は!これだよ、こ~れ!」
「???」
オインゴは何のことやらさっぱり。
「ったく、これだよ!」
タバコを歯で噛んで上向きにしたかと思うと口の中に入れたポルナレフ。
「おっ、うまくなったじゃあないか、ポルナレフ」
運転していたジョセフも感心している。
「あ~~~」
口から出したタバコを消すポルナレフ。
「里美やジュナは『危ない』って騒いだけどな。
ほれ、お前ももう1回やって見せてくれよ」
「な・・・なんだ、そのことか・・・」
幸いにもやったことはあるらしくホッとしたオインゴ。
「いいぜ!やってやるよ、簡単だぜ!」
「よしッ!5本咥えてやるやつだぜ、承太郎!」
「え?」
本数を聞いて冷や汗が出る。
「おう!5本だ、早くやってくれよ!もう1回見たいぜ・・・」
そう言って新しいタバコに火を着けるポルナレフ。
ただでさえ怪しまれているのに特技ができないとなると完全に怪しまれてしまう。
オインゴは死ぬ気で5本タバコ芸にチャレンジした。
熱い思いをしながらも口の中に入れたところまではよかった・・・・しかし・・・。
「おーッ、さすがだぜッ!そういえばあの時、それで火を消さずにジュース飲んでたよな」
「!?〈なっ、なにィィ!?〉」
そんなことまでしたのか―――ッ!と思いながらやるしかない、しかし死ぬ気でやってもやれないことはあるわけで・・・・。
「ウッギャアアアアーッ!」
「あっ、失敗したッ!」
「承太郎!大丈夫か!?OH・MY・GOD!!」
案の定である。
もうオインゴは我慢の限界である。
〈弟よ!弟よ!ボインゴよーッ!その予言を消してくれ――――っ!そのページを破り捨ててくれ――――っ!!〉
心から願うが予言は変えられない、変身を解くしかないのだ。
「おい、大丈夫か?承太郎」
「あ、ああ・・すまねーな、調子が・・・悪いだけだぜ・・・た、体調がな・・・」
早く車を降りたいオインゴ、どうするべきかを考えていると体調が悪いのを理由に車を下ろさせてもらおうと考えた。
「おい、承太郎・・・・その手の組み方」
「え?」
自然にやってしまった行動だったが指摘されてオインゴは『承太郎は右親指を上にして組むクセがある』と思い込む。
なにせ『火の着いたタバコを5本咥えて口の中に入れ、消さずにジュースを飲む』なんてとんでもない芸を持っている人物なのだから。
「ギャハハハッ!承太郎、その手の組み方!お前の前世は『女』だった証拠だよぉ―ん!
俺は右親指が上だから前世も『男』っていう占いだもんね―――っ!」
「へー、そうなのか?わしも自然に左が上になるぞ」
「へへへ、ジョースターさん!なら、ジョースターさんも間違いなく前世は『女』だね―――っ!」
「なにが間違いなくだッ!どーやって「照明するんじゃよ――――っ!」
ポルナレフが指摘した答えを聞くとどっと疲れたオインゴ。
〈う・・ううっ、ほ・・・ほんとに胃が痛くなってきたぜ・・・こいつらといるとマジに寿命が縮む・・・・!
こうなったら、一刻も早く腹が痛いという理由で逃げるんだ!逃げて変身を解けば俺たち兄弟の勝ちだ!!〉
「おい、承太郎!病院までまだ時間あるからオレンジ丸ごと一口食い競争でもしようぜ」
「なに!?」
見ると爆弾のオレンジに噛り付こうとしているポルナレフ。