エジプト編・第2話 『クヌム神』のオインゴと『トト神』のボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「しかしこの町はいろんなカフェがあるな、里美も休息させるんだろ?
だったら何か飲み物でも飲もうぜ!ここらでゆっくりと一呼吸おこうぜ!」
「いいな・・・どこの店にする?」
ポルナレフが丁度吸っていたタバコを指で弾いた。
地面に落ちたタバコはある店の方向に倒れた。
店の名前は『MAXIM』
「いらっしゃいませ」
5人はテーブルについた。
店員が注文を聞いてくる。
「紅茶でいいか?」
「ああ」
「わしもそれで」
「私も、アイスでお願いするわ」
「じゃあ、私も。みんなもアイスでいいかな?」
里美に頷く3人。
「はい・・・・では、アイスティーを5つですね」
店員が下がろうとした時、ジョセフが呼び止めた。
「ちょっと待ってくれ。やはり注文は取り消しだ」
「え?なんでだよ?ジョースターさん」
「紅茶やコーヒーは危険かもしれん。
いいか・・・・ここは敵地のエジプトだ・・・、今まで以上にどこに敵が隠れていていつ敵に襲われるかわからんぞ・・・。
飛行機事故のように今まで以上に『毒』にも用心した方がいい、これからは瓶入りや缶入りだけを飲むようにするんじゃ。
すまないが、そこの冷蔵庫の中の右から3番目から5本、コーラを持ってきてくれ。栓は抜かなくてもいい。栓抜きを一緒に持ってきてくれ」
「・・・・コーラァァ!?」
「そうだ、どうかしたか?」
「い、いいえ・・・コーラですね。かしこまりました」
店員は汗だくになっていた、無理もない店員は『店員に変装していた』オインゴだったのだ。
「そうだ、栓は抜かなくていいぞ。それから面倒なんだが右から3番目から5本持ってきてくれ」
〈何故だ!?あいつらコーラに注文を変えてきやがったッ!
栓を抜かないとコーラじゃあ毒は入れられねーッ!
弟の『トト神』の予言が間違えたか!?
い・・いや、弟の漫画は絶対に正確だ・・・、信じろ!弟を信じるんだ!
兄の俺が信じて運命に対して努力しなくては奴らには勝てねえぜ!〉
オインゴはコーラを冷蔵庫から取り出そうとした、しかし別の客が怒鳴り出した。
「おい!主人!
このコーラ、全然冷えてねーぜ!何だこの店は!生温いコーラを出すのか?
こんなもんに金は払わねーからなッ、バカヤロー!!」
それだけ言って客は帰って行った。
「おい、そのコーラ・・・冷えてないのか?」
「え・・ええ、れ、冷蔵庫が壊れちまってまして・・・」
「なあ、ジョースターさん。少し神経質すぎるんじゃあねーか?」
新しいタバコを咥えるポルナレフ。
「例えば、仮にあの主人が敵だとして俺たちに毒を盛ろうとしていたとしよう!
俺たちがどうしてこの店に入ると分かるんだよ?この町にはカフェがこんなにたくさんあるんだぜ?
それに選んだのはこの俺だ、しかもタバコを使ったほぼ当てずっぽうだぜ?」
「用心に越したことはないと言っているだけだ」
「ジョースターさんの言う事にも一理あるわ、なら店を変えましょう!向かい側にもカフェはあるし」
ところが向かい側の店が火事になっていた、どうやらタバコの火が燃え移ったのが原因のようだ。
「ポルナレフ・・・もしかして、さっきあんたの落としたタバコじゃないの?」
「・・・・・(汗)」
「・・・・おい、主人。何度もすまないな。やっぱりはじめとおりのアイスティー5つで頼む」
「は、はい」
オインゴは店の中に引っ込んだ。
「やったぜ、ボインゴ」
「か・・・勝った・・・でも、高瀬里美って人のには毒は入れちゃダメだよ、兄ちゃん」
「ああ、わかっているぜ」
―――――――
気を取り直してアイスティーを注文し、寛いでいるジョセフ達5人。
「でもよ、タバコをゴミのところに捨てるなんて悪い奴もいるもんだぜ」
「アンタもさっき着けっぱなしで捨てたじゃない」
「いや、俺はちゃんと踏み消した・・・はずだぜ」
「「・・・・・」」
呆れるイシズと里美。