エジプト編・第1話 『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲフ神』のンドゥール
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「やばい・・・ポルナレフもやられる・・・」
助けたくても相手は『水』のスタンド、形ないものを止めるのは難しい。
しかも今からでは間に合わない。
そこへ音が聞こえた。
ピピピピ・・・
「「「「「「「!?」」」」」」」
音の方を見ると死んだ操縦士の腕時計のアラームが鳴っていた。
するとどうしたことか、敵スタンドは目標を変更して死体の腕を攻撃した。
「どういうこと?」
「今、死体を攻撃した・・・」
「いや、違う。死体ではない、腕時計だ・・・腕時計のアラームを攻撃したんだ」
「音だ!音で探知して攻撃しているのだ!」
「今のうちよ!ポルナレフ、ジュナ、花京院くんを担いで車に運ぶのよ!」
花京院の体を持ち上げた時、血が滴り落ちた。砂漠に落ちた途端、敵スタンドが感知して向かってくる。
「3人とも急げ!!もっとは早く走るんじゃッ!今度こそ襲ってくるぞ!!」
既に車に乗り込んでいるジョセフが叫ぶ。
「くっそ―――!!早い!早いぜッ!!こいつはぁ―――ッ」
「振り返らないで走るのよ!!」
「っ・・・!!」
「『氷の妖精(アイス・フェアリー)』!!」
里美のアイス・フェアリーが髪の毛を伸ばしてポルナレフたち4人を包み込んで車まで引き寄せるが敵スタンドも飛び上がり、ポルナレフの足を切り付けた。
「うわあああ!!切られたッ!」
4人は後部座席と荷台に降ろされた。
「大丈夫!今治す!」
アイス・フェアリーの髪の毛がポルナレフの足に巻き付く。
「花京院くん!」
「う、うう・・・」
手をどけさせると花京院の目は両方とも縦に深い傷が入っていた。
「これはッ・・・!」
治療に入る里美だが完全に治せる自信がない。
「ねえ・・大丈夫だよね・・・?」
「わからない、傷が治っても・・・・傷が深いから視力がどうなるか・・・」
「・・・・っ!」
「敵スタンドは!」
見るとスタンドは地面に滲み込んでいった。
「地面に・・・」
「敵は音を探知して動くわけだから我々に姿を見せずに土の中で自由に移動できる。
地面から我々が気づく前に背後からでも、足の裏側からでも攻撃することは可能!
しかも本体は遠くにいる!これでは身動きが取れん!!」
――ジョセフ達の車から4㎞西――
「フフフ・・・どうやら奴らは全員車に乗ったな、このンドゥールが音を探知していることに気づいたようだな。
だが・・・・気づいたところでどうなるわけでもないがな・・・」
地面に杖を突きたてたンドゥールが愉快そうに笑っている。
まるで獲物を狙うハンターのように・・・。
ガシャンッ!!ボッショアアァ!!
「な、何ィィッ!!」
「タイヤが水の中に!や・・やばい・・だめだ、引きずり込まれる!!」
「あ、イギー!」
イギーがいの一番に車から砂漠に降りた。
「この足音・・・犬だ、あの犬だ・・・、このンドゥールの攻撃の前に車を出た。
あの犬め、なかなか厄介だな・・・・。
鼻で気づいたか・・・・、このンドゥールが自分たちから西方約4㎞にいる・・・ということもわかっているに違いない。
どうするか・・・、まずはあの犬を先に始末するか!」
人数が多いため誰から始末するか慎重だったンドゥールだがイギーの存在は後に厄介になると思ったようだ。