エジプト編・第1話 『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲフ神』のンドゥール
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「いや、教えてくれたことは良い情報だよ、イシズさん。
しかし、このことを承太郎たちにも伝えなければ・・・」
花京院は隠れながら水筒を眺めていた、あちらをみると承太郎が双眼鏡で辺りを捜索していたが本体の姿は見つからないようだ。
「『太陽(サン)』のときのように何かに隠れて尾行してるわけではないのかしら・・・」
「承太郎さんなら・・・それも注意して見てるはずだし、それでも見つからないという事は・・・かなり遠隔から操作してるってことかな・・・」
「・・・・ポルナレフ、水筒を攻撃しろ」
「「「!」」」
「おい、待てよ。花京院!お前も見ただろ?あの小さな水筒にはさっきパイロットの頭を丸々引きずり込んだんだぜッ!
つまりあれに穴を開けたり、真っ二つにするってことは・・・・」
「・・・・」←嫌な汗を流すジュナ
「パイロットの頭もザックリすることになるわね」
「さらっと言うんじゃあねーよ!イシズ!!
お前もだぜ、花京院ッ!俺じゃなくてもお前の『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』のエメラルド・スプラッシュを食らわせてやればいいじゃあねーかッ!!」
「僕だって嫌だ!」
「自分が嫌なものを人にやらせるんじゃあねーよ!!どういう性格してんだよッ、てめ―――はッ!!」
「こういう性格だ」
「世渡り上手かもね、花京院くん」
「それはどうも」
〈皮肉で言われてることを分かってるんだか知らないんだか・・・〉
呆れているイシズ、しかしその目はすぐに驚きの色に変わった。
「か、花京院くん・・・」
「え?」
「そのまま振り返っちゃダメよ」
「え・・・?」
ズズズ・・・
「!?」
ジュワワワ・・・
振り返らなくてもわかった、視界の端に何か近づいているのが分かったからだ。
『近づいてきたもの』を目で捉えた花京院は恐怖心もあったが何より疑いの気持ちの方が強かった。
近づいてきたのは水のような・・・スライムのような・・・・不思議な物体だったからだ。
「な、なん・・だ・・・」
花京院が距離を置くよりその物体の動きの方が早かった。
「ぐああぁぁぁぁ―――!!!」
「花京院くん!?」
「どうしたんだ、花京院!?」
「典明!?」
仰向けに倒れた花京院が顔を手で覆っている、駆け寄ったジュナはそこで初めてその物体を見た。
「さっきのスタンドっ・・!」
「何ッ!!」
異変に気付いたジョセフ達が見ると丁度ジュナが花京院に駆け寄った時だった。
もちろん『花京院を襲ったスタンド』も目撃した。
「か、花京院!!」
「出ていたの!?いつの間に!!」
「血だ!
おそらく水筒にパイロットの頭を引きずり込んだ時に流れた血と一緒に既に水筒から出ていたのだ!!」
「スタンドが水筒の中に潜んでいたのではなく『水』がスタンドなのだッ!」
「里美ちゃんッ!早く来て――ッ!典明が・・・典明がスタンドに目を!!」
「っ!花京院くん!」
「待て!迂闊に動くんじゃあないッ!」
ジョセフが里美の腕を掴む。
「ポルナレフ、落ち着け!チャリオッツを出して身を守れ!!
イシズ、ハンカチでも何でもいい!!止血をしろッ、ジュナも慌てるな、イシズと一緒に応急処置をするんじゃ!!」
「ポルナレフ!手の下に!」
「!」
イシズの声に手元を見るともう敵スタンドが迫っていた。