エジプト編・第1話 『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲフ神』のンドゥール
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「フフ・・・犬め、このンドゥール様に感づきおったか」
男は辺りを探り、杖を掴む。どうやら目が視えないようだ。
「しかし、奴らは8人・・・裏切り者の始末を含めるとちと疲れるなあ」
そこへハエが飛んできた。
「・・・・・」
ハエを掴もうと腕を上げた、しかし空振り、ハエはまた飛んで行ってしまう。
「チッ、おしい。フフ・・・もうちょっとでつかめるんだがな、練習が足りないか・・・フフ」
杖をつきながら歩き出すンドゥール。
「アスワンツェツェバエか・・・このハエのおかげでジョースターたちはこの地までDIO様を追ってきた・・・・全く、忌々しいやつめッ」
カツンと石をはじくとその石は見事にハエを撃ち落とした。
――――――――――
ジョセフたちは財団からの飲料、食料などの支給品を受け取った。
そして肝心なホリィのことを聞いた。
団員の言いずらそうにしていたが容体を話してくれた。
「あまり良いとはいえない、体力の消耗が激しく、いぜん危険な状態」だと・・・・。
さらに次に告げられたのは8人全員に衝撃をはしらせた。
「スピードワゴン財団の医師の診断では・・・もってあと2週間」
2週間・・・つまり14日間が限度ということだ。
そしてDIOにたどり着くにはあと9人の敵が待ち受けており、倒していかなければならないということを告げられた。
『14日間で9人の刺客を撃退し、元凶であるDIOを倒すこと』
ジョセフや承太郎たちにはかなり困難に近いことだった、なにせ今までに襲ってきた刺客が強敵だっただけあり、簡単ではないからである。
「しかし・・・・どういうことかしら?DIOの傍にまだ9人の謎の男女のスタンド使いがいる・・・・私も聞いたことがないわ。ジュナは?」
「私も・・・わからない」
「確かにタロットカードに暗示されているカードはホル・ホースの『皇帝(エンペラー)』を除けば『世界(ワールド)』のカード、1枚だ。順番的に言えばこの『世界(ワールド)』がDIOのスタンドだと思っていたが・・・・アヴドゥルさん、何か知らないか?」
「いや、私にもわからない・・・もしや##NAME1##やジュナ、イシズのように小アルカナの暗示を持つ者という可能性もあるが・・・団員の話を聞けば刺客の人数は9人。
小アルカナの暗示の枚数と合わん」
「それにDIOは自分の首が新しい肉体にまだ馴染んでいないらしいからな・・・・、それに奴は妙にプライドが高い。
決してカイロからは脱出したりはしない!
我々のカイロ入りを尽く排除する気でいるだろうな・・・・」
「とにかく時間がねえ・・・進むしかないぜ」
ジョセフたちは支給品を荷台に積んでDIOのいるカイロに向けて車を走らせた・・・・が、しかし・・・。
「ジョースターさん!なんとかしてくれよッ!なんでこのクソッたれのワン公が前で俺たちは荷台に乗らなきゃあならないんだよ!!狭くて腰が痛てーよッ!!」
運転はジョセフ、助手席に承太郎、後部座席に##NAME1##たち女性3人、と膝にイギー、荷台にアヴドゥル、ポルナレフ、花京院が座っている。
「あら?ポルナレフはレディーに荷台に乗れっていうのかしら?」
「来るときはおめーら荷台でも平気だったじゃねーかよ!!」
「だって、イギーが『シートの方じゃないと嫌だ』って離れないんだもん、ね?イギー」
「ばうっ!」
「この野郎~~ッ!しかもちゃっかりイシズの膝の上に座ってやがるしよ!」
「ふあぁ~~」
イシズを真ん中にジュナを右、里美を左に両手どころか体中に花の状態のイギーである。
「ん?!」
すると急にジョセフがブレーキを踏んだ、車は大きく揺れ、危うく転倒しそうになった。
「はあ・・・・びっくりしたぁ・・・」
「いきなり急ブレーキをッ!?どうしたァ―――っ!?」
「す、すまん・・だが、見ろ!あ、あれをッ!」
ジョセフの指した方を見ると7人は驚愕した、先ほどイギーを送り、支給品を届けてくれたスピードワゴン財団のへりこヘリコプターがあった。
しかも着陸したという風ではないどう見ても墜落していたのだ。