エジプト編・第1話 『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲフ神』のンドゥール
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「いないようだが・・・」
「いや、います」
「おいおい!」
ポルナレフが後部座席に手を伸ばす。
「いるってどこによ!毛布しかないじゃあねーか!それともとてつもなくチビな野郎なのか!?出て来い、コラァ!!」
上から毛布をバンバン叩くポルナレフ。
「あ、危ないですよ!!そいつは気性が荒いんです!!」
操縦士の男が慌てる。
「アヴドゥルさん・・・何で、姿が見えないんですか・・・・?」
「ああ・・・ジョースターさんは『1人』と人数で数えたが・・・」
「ん?何だ?このベトベトは?」
「気を付けてください!ヘリが揺れてたのでご機嫌ナナメなんですッ!!」
「ポルナレフ、近づくな!性格に問題があると言ったろ―――ッ!」
「正確に数えるなら・・・『1匹』だ」
「バウワウッ!!」
「おおおおおおおおッ!!?」
ポルナレフ目掛けて犬が噛み付いてきた。
「こっこっこっこっこいつは――――ッ!」
「犬だと!?」
「もしかして・・・このワンちゃんが・・・」
「ああ、この犬が『愚者(ザ・フール)』のカードのスタンド使いだ。
名前はイギー、人間の毛を大量にムシリ抜くのが大好きでどこで生まれたのか不明、ニューヨークの野良犬狩りにも決して捕まらなかったのをアヴドゥルが見つけてやっとのことで捕まえたんじゃよ」
「うわわわっ!!おいこらっ、離れろ!!」
ポルナレフは顔に噛み付かれて引っぺがすのに苦労している。
「ああ、そうだ。そいつは髪の毛をむしる時、人間の顔の前で屁をするのが趣味の下品な奴だ」
「「「え・・・」」」
顔が引きつる女性陣。
と言ったそばから・・・。
プッ・・・
ポルナレフの顔にへばり付いて屁をしたイギー。
「・・・・この、ド畜生がッ!懲らしめてやるぜッ、おどりゃあ―――っ!!『銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)』!!」
「っ!!」
するとイギーの後ろの砂漠の砂が盛り上がった。
四つん這いの獣のようで後ろ脚はタイヤ、頭にはインディアンを思わせる羽を数本挿したスタンド。
「これが・・『愚者(ザ・フール)』か」
「シンガポール沖でオラウータンのスタンド使いに出会ったが・・・」
「フォー・エバーのことね、あれは確かに恐ろしいスタンドパワーだわ。人間以外のスタンド使いは独特の凄まじいパワーを元々持っているから侮れないわね。アヴドゥルの言う通りだわ。
『愚者(ザ・フール)』にポルナレフは勝てないわ」
「てめえ!本当にブッた切るぞッ!」
チャリオッツでザ・フールを攻撃したがスタンドはダメージを受けることはなく砂が崩れただけだった。
「なっ!?砂が崩れた!!
そして今度は固まって俺のチャリオッツの剣を掴みやがった!!」
「ポルナレフ、もうよしなさい。そのスタンドにはあなたのチャリオッツは勝てないわ」
イシズが戦闘を止めるように促す。