エジプト編・第1話 『愚者(ザ・フール)』のイギーと『ゲフ神』のンドゥール
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その国土97%は砂漠地帯であり降雨量は世界で最も少ない地域のひとつである。
しかし砂漠の中でありながらナイル河の恵みにより食べ物は満ち、河岸には美しい緑輝く肥沃地帯が続く―――。
かつての古代エジプト文明にペルシャ、ギリシャ、ローマ、イスラム、アラブという多様な文明が入り込んだ混淆の国――――それがエジプトである。
この5000年の時の流れを持つ悠久の地でジョセフ、承太郎、里美、ポルナレフ、花京院、ジュナ、アヴドゥル、イシズはいったいどんな旅を続けるのであろうか・・・。
「ジョースターさん、何故車で街に向かわないんですか?
さっきからこの砂漠に車を止めて、待っているようだけど・・・・誰か来るの?」
「ん?ああ・・・そうじゃったな、まだ話していなかったな」
ジョセフは状況が飲み込めていない承太郎、花京院、里美、ジュナ、ポルナレフ、イシズを振り向く。
「実はこの旅にはもう1人加わることになっている」
「もう1人?」
「お!来たようだ!」
見上げると上空からヘリコプターが向かってきた。
「スピードワゴン財団のヘリじゃ」
「え?スピードワゴン財団?」
「ああ、イシズさんは知りませんでしたね」
里美はざっくりとホリィのことを話す。
「なるほどね、承太郎のお母さんの話はジョースターさんに聞かされていたけど・・・そう、スピードワゴン財団というジョースターさんの昔馴染みのサポーターさんがいるのね」
「ええ、私の過去や家系を調べてくれたみなさんです。
でもジョースターさん・・・・でも財団の方がどうしてここに?」
「ああ、加わるそのもう1人を連れてきてくれたんじゃよ。
そいつはちと性格に問題があってな、今まで連れてくるのに時間がかかってしまったのだ」
「ジョースターさん、私はやはり不安ですよ。あいつがこの旅行に同行するのは不可能です!とても無理です!」
「アヴドゥルさんは知っているんですか?」
「ああ、俺は反対したんだがな。しかしあいつもスタンド使いだ。ジョースターさんがどうしてもと言ってな」
「「「「「「!」」」」」」
「『愚者(ザ・フール)』の暗示を持つスタンド使いじゃ」
「『愚者』ですか・・・」
「へへっ!確かに頭の悪そうな暗示のカードだぜ!」
ポルナレフは可笑しそうに笑いだした。
しかしアヴドゥルはポルナレフに言い放った。
「そう言うがな、ポルナレフ。勝負してみたら『敵でなくてよかった』と後悔することになるぞ。お前には勝てん」
「なんだと?この野郎!口に気を付けろよ、偉そうに!」
「本当のことだ、お前は相手を軽んじるところがあるからな、後で後悔するかもしれないから先に言っているのだ」
「ぬあにおぉぉ!!」
「こらこら、喧嘩しないで!!」
イシズが止めに入る。
「ほら、ヘリコプターが着陸したわ。行きましょう」
8人がヘリコプターに近づくと男が2人降りてきた。
「Mr.ジョースター、ご無事で何よりです」
「わざわざすまなかった」
「彼女の報告書も読まれたそうですね」
里美の方を見た。
「ああ、おかげでジャックじいさんやジークおじさんの身内に出会うことが出来た」
「それはよかったです、我が財団の創立者であるスピードワゴンもジャック・ショースターやジーク・ジョースターのことは尊敬、敬愛していましたからね。本当によかった」
「あ、あの・・・」
里美も走り寄ってきた。
「私のことを調べていただいたこと、私からもお礼を言わせてください!本当にありがとうございました!!」
「いいえ、我々も力に慣れて嬉しいんですよ。大恩あるジョースター家の力になることができてね」
里美はまたお辞儀をした。
「さて、彼女のことにもそうじゃが・・・助っ人を送り届けてくれたことにも感謝しよう」
「いいえ」
「どっちの男だ?スタンド使いは?」
「いえ、我々ではありません」
「なに・・・?どういうことだ?
お前らのどっちかがスタンド使いなんじゃあねーのか?」
「はい、要請を受けて連れてきた助っ人のスタンド使いは後部座席にいます」
「後部座席だと・・?」
ヘリコプターの機内を見た承太郎だが人影はない。