第3話 氷の妖精~アイス・フェアリー~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ホリィ!おい、ホリィ!」
翌日、ジョセフはシーツを引きづったまま空条家の縁側を歩いていた。
「ホリィ!これは承太郎のだぞ、サイズがピッタリでもこんなものは穿けんぞ!ワシのはどこじゃ?」
「ジョセフさん、おはようございます」
「おお、里美ちゃんか。おはよう、すまんがホリィがどこにいるか知らんか?」
「まだ台所にいると思いますよ、私と空条くんは学校なので、もう行きますね」
「ああ、行っておいで。気を付けてな」
「はい!」
元気よく返事をした里美は玄関に走っていった。
「台所か、しかし何故、返事をしないんだ」
そこでジョセフは昨日ホリィが言っていたことを思い出した。
「パパ、私のことは聖子さんって呼んでね?」
「ホ・リ・ィっていうのは日本語で聖なるって意味なの、だからお友達は『聖子さーん』って呼ぶのよ、ふふふ」
思い出したジョセフは顔を左右に振った。
「いや、ワシの娘はホリィじゃ、ホリィ!」
――――――――――――
「お待たせ」
「ああ」
玄関で待っていた承太郎と合流した里美は靴を履いて、一緒に外へ出た。
「花京院くん、もう少しかかるよね」
「ああ、なんせ脳に細胞がぶっ刺さってたんだからな。
まあ、お前のスタンドの能力で表面と内部の傷は治ったが刺さったままでいた分、体に影響が出るかもしれねぇからな」
「うん、そうだね」
「・・・・・さて、今日こそは、真面目に学校へ行くぜ」
「ぷっ・・・」
「・・・・」
里美が吹き出したのを見て怪訝そうな顔をする承太郎。
「何だよ?」
「くくく・・・だって、空条くん、ぷぷ・・・」
「だから何だ?」
「空条くんさぁ・・真面目にきたことあったっけ?」
「ムッ・・・あるじゃあねぇか」
「でも、来ても真面目に授業受けてないじゃん!!アハハハ!!」
「こいつ・・・」
里美の頭を掴んでやろうとした承太郎だが、ふとおかしなことに気が付いた。
「ん?どうしたの?」
「いや・・・」
承太郎は玄関を見た、誰もいない玄関を・・・。
そうだ、ホリィが来ない。いつもは必ず見送りに来ているはずなのに。
「高瀬、お前、先に行ってろ」
「え?空条くんは?」
「ちょいとな、忘れ物だ。すぐに行く」
そう言って家に戻る承太郎を見送ると里美は言われた通り、学校へ向かうのだった。
――――――
しかし・・・。
「なんてこった、休校になってるなんて・・・・」
学校に行った里美だったが校門の前で驚いた。
誰もいないのだ、もう生徒がいる時間なのに誰もいない。
そこで電話で友人に聞いてみると昨日の原因不明の地震(ということになっているらしい)で保健室を始め、校舎の窓ガラスや壁が破損してしまったため、一時休校になっているというのだ。
授業は体育館や近くの公共施設を借りて行うとのことなのだが詳しい日時は後日連絡とのことだ。
「まあ・・・あれだけ派手だったからなるよね。私もかかわった側だから人のこと言えないけど・・・」
昨日の承太郎のスタンドの威力を思い出して頷いた里美、そして承太郎と花京院にも伝えようと空条家に戻ったのだが・・・。
何か様子がおかしかった。
中に入り、居間に行くと何やら承太郎とジョセフ、アヴドゥル、花京院が厳しい顔をしている。
「あの・・・」
「!?」
「ああ、里美ちゃんか、帰ってきたのかい?ずいぶん早いな」
「あ、はい・・・学校が休校になってて・・・」
「「・・・・・」」
花京院との戦闘を聞かされていたためジョセフたちは察したようである。