第21話 女教皇~ハイプリエステス~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ジョースターさん、走れますか?」
「ああ、大丈夫だ!」
「承太郎、奴に構うな!また化け始めるぞ!
浸水しているし、早く奴を閉じ込めるんだッ!戦う作戦はそれから考えればいい!!」
アヴドゥルもみんなの後を追って部屋から走り出す。
「承太郎」
「・・・・」
承太郎は里美を見る、里美の肩の傷が目にいく。
「・・・・・てめーはこの空条承太郎が直々にブチのめす」
〈俺の大事な家族を傷つけたんだ・・・覚悟しやがれ〉
ジョセフや仲間のこともそうだが何より里美を傷つけられたことが一番怒りを感じている承太郎。
里美の腕を引き、部屋を後にする。
――――――――
「何!?承太郎、お前、スージーからの電話に出たのか!!」
「あの場合仕方なかったんです、状況が状況で・・・」
「うーむ・・・まあ、過ぎたことだ。
まずはこの後をどうするかを考えなければならない」
「しかし具体的にはどうするんだよ!?」
「これではヤツか、我々か・・・閉じ込められたのがどちらかはわからんが・・・いずれ遅かれ早かれ、あの部屋から何かに穴を開けてここまで来る!」
「この機械だらけの密室の中では圧倒的に我々の不利だ!
それにこの潜水艦隊はもう駄目だ、捨てて脱出をする。とにかくエジプトに上陸するのだ!」
「だが、ここは海底40mだぞ!そんなに深くはないがどうやって海上に出る!?」
「それについては大丈夫じゃ!わしに考えがある!」
「何か方法があるのか?」
「ああ、このジョセフ・ジョースター!こういう危機は何度も経験している!」
――――――――
「これって・・・」
「スキューバダイビング!?」
「俺、経験ないんだけどな、これ・・・」
「私だってないわよ!」
「私もないよ・・・」
「文句を言うな!早く装備をすませるんじゃ!!」
各々スキューバダイビングの器具を身につける。
「片手だけじゃと不便じゃなあ~、承太郎、手伝ってくれ」
「てめーでやれ」
「ぬあに!?」
「まあまあ、ジョースターさん・・・私が手伝いますから」
BCジャケットや足ひれなど準備を手伝う里美。
「ふうぅ・・・義手を切断されておるから装備を付けるのがしんどいわい。
孫は冷たいしのォ~~、それに引き換え里美は優しいのォ~~」
「・・・・(怒)」
里美にベタベタしているのが気に入らなそうな承太郎。
「さて、これでよし!ポルナレフやジュナ、イシズは経験がないということだが・・・他の者はどうだ?経験ある者はいるか?」
「ない」
「ありません」
「ないです」
「私もありません。
ジョースターさん、ここにいてはハイプリエステスがすぐに襲ってきます!早く潜り方を教えてください!」
「慌てるな、アヴドゥル・・・・まず『決して慌てないこと』、これがスキューバダイビングの最大注意じゃ。
水の中というのは水面下10mごとに1気圧ずつ水の重さが加圧されてくる・・・。
海上が1気圧・・・ここは海底40mだから5気圧の圧力がかかっている。
一気に浮上したら肺や血管が膨張し、破裂する。
体を慣らしながらゆっくり上がるのだ・・・エジプト沿岸が近いから海底に沿って上がるルートで行く」
「なるほど・・・わかりました」
「よし、では水を入れるぞ」
ハンドルを回して水を入れていく。
「これがレギュレーターだ、中が『弁』になっていて息を吸った時だけタンクの空気がくる仕組みになっている。
吐いた息はこの左の所から出てくる」
「唾液や痰が出てきたらどうするんです?」
「それくらいならそこから出て行く。
それと当然のことながら水中は喋れない・・・・ハンドシグナルで話す。簡単に2つだけ教えておくぞ」
「OK」と「NO(やばいとき)」のサインを教えるジョセフ。
「ジョースターさん、我々の場合スタンドで話をすれば?」
「あ・・それもそうだな」
アヴドゥルの言うことも最もでむしろ確実である。