第3話 氷の妖精~アイス・フェアリー~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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空条家に泊まることになった里美、そしてさっきから承太郎が一緒にいて居心地が悪い。
その頃、ジョセフはといえば・・・。
「うむ、そうじゃ。名前は高瀬里美、高校生、金色の髪に黒い瞳をしている。星形の痣がある。ジョースター家との繋がりを調べてくれ」
スピード・ワゴン財団に里美の調査を依頼していた。
星形の痣はジョースター家の子孫の証であり、DIOとの関係を知る必要があるためである。
「さて・・・」
ジョセフが戻ってきた頃合いを見たアヴドゥルが里美に問いかける。
「まずは君のスタンドについて聞かせてくれ、先程の髪の長い女性の姿をしたのが君のスタンドなんだな?」
「・・・そうです、名前はアイス・フェアリー」
スタンドを出してみせる里美。
「俺を石段で助けたのは、やっぱりはおめーだったんだな」
「だって危なかったから・・・」
承太郎に詰め寄られてばつが悪そうである。
「君のスタンドはどういうものなんだね?」
「アイス・フェアリーは防御の高いスタンドです、空条くんはもう見ていると思うけど壁を作ったり、髪を巻きつけて自身を守ったりとできます。
でも、攻撃ができないわけじゃありません、攻撃より防御の方が優れているスタンドです。それから治癒能力もあります」
「なるほど、それで里美さん・・・いや、『ちゃん』と言った方がいいのかな?」
「どちらでも・・・いいです」
「じゃあ里美ちゃんでいこうかの、アイス・フェアリーはタロットではどれに当たるのかな?」
「タロット?どれに当たる?何のことですか?」
「わしやアヴドゥルもスタンドを使えるし、視える。そして、それぞれタロットの暗示を持っている。
わしのハーミット・パープルは『隠者』、アヴドゥルは『魔術師』、そして君と承太郎の友人である花京院は『法皇』」
「大アルカナですね、そういうことなら私のアイス・フェアリーにも暗示があります、ただ大アルカナではなく小アルカナの方です」
「小アルカナ・・・」
「はい、私のスタンド、アイス・フェアリーはタロットカードの小アルカナで『聖杯』に属します、番号は『3』」
「そうか、それで治癒が・・・」
「そういうことだ?アヴドゥル」
「聖杯の『3』のカードの意味は幸福、成就、治癒だ、だから彼女のスタンドは治癒能力を持っている。
タロットカードの中では貴重な存在だな、しかも聖杯はトランプでいうと『ハート』だ、彼女は心が優しい子なのだろうな」
承太郎はアヴドゥルの言葉で思い返してみた、確かに里美は優しいのかもしれない、2度も助けてもらったし、治療もしてくれた。
「何々?楽しい話?」
そこへ夕食を持ってきたホリィが加わる。
「うるせー、何でもねぇよ」
「え~~、私も里美ちゃんとお話ししたいわ!
せっかく我が家に女の子がいるんですもの!!なんだか娘ができたみたいで嬉しいわぁ!」
「!?」
「あ!里美ちゃん、このままうちの子にならない?承太郎のお嫁さんになれば義理の娘になるんだもの、どうかしら?」
「あ~・・えっと~・・・私、空条くんは・・・」
「『に・が・て』でしょ?でもわからないわよ?これから好きになるってこともあるし!!
それにね、承太郎ったらこう見えても一途なのよ」
「おい・・・」
「まあ、素直じゃないところは貞夫さんに似たんだけどね?
でも、この人って決めた人は絶対、大事にする子なのよ、そこも貞夫さんに似たのよ」
ハートを飛ばしながら話してくるホリィに対して里美は・・・。
(息子のフォローをしたいのか、旦那さんの自慢をしたいのか・・・どっちだろう?)←貞夫がホリィの旦那さん(承太郎の父)だとわかった。
「それで、どうかしら?」
ずずいっ!と詰め寄ってきたホリィ。
「・・・・・か、考えておきます・・」
「そう、ならよかったわ♪ルンルン♪」
そう言って夕食を食べるため席に戻ったホリィ。
「おい、断ってもよかったんだぜ?」
横から承太郎が小さな声で話しかけてくる。
「だって・・・いくらなんでも『息子さん苦手だからいいです、遠慮します』なって正面から言えないよ」
「「はあ・・・」」
溜息をつくと2人はそれぞれホリィの作った夕食を摂ったのだった。