第19話 審判~ジャッジメント~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ポルナレフ!」
イシズの制止は聞こえていなかった、ただただ確かめずにはいられなかった。
「シェリー・・・お前なのか・・?」
「お兄ちゃん・・・・」
草の葉の陰から女性の顔が見えた。
「しぇ、シェリーッ・・・本当にお前、なんだな」
それはまさしく妹だった、自分の妹だ。
「来ないで、お兄ちゃん」
「何故だ?何をそんなに怖がっているんだい?」
「だって・・・今、来たら・・お兄ちゃん、きっと私のこと嫌いになるわ・・・」
「嫌い!?そんなことあるか!
俺が1度だってお前のことを嫌いだって言ったことがあるか!」
「あるわ・・・子供の頃、お兄ちゃんの飼っていた熱帯魚を猫にあげた時、すごく怒って・・・嫌いだって言ったわ」
自分と妹しか知らないことを言ったことによりポルナレフは確信した、この女性は自分の妹本人だと。
嬉しかった、その気持ちでもう胸がいっぱいだった。
「ああ、あの時は怒ったけどいつでもお前のことを愛しているさ、今でも!」
「ホント・・・?いつでも私のこと愛してくれてた?」
「当たり前さ!」
「それじゃあ・・・どんなことしても、愛してくれる?」
「もちろん!どんな時でも愛している!
シェリー、何故泣くんだ?悲しいのか?何がそんなに悲しいのか、言ってみろ」
「悲しい?
いいえお兄ちゃん、私・・・悲しくって泣いているんじゃあないわ。私、お兄ちゃんを・・・」
「ポルナレフ!離れて!それは妹さんじゃないわ!!」
「食べられることが嬉しいのよ――――ッ!!」
シェリーが振り返った瞬間、ポルナレフは肩に噛み付かれた。
「ポルナレフ!」
「うわあああああ!!」
「クククク・・・思い出すのが遅かったようだな、イシズ」
「!」
空中を見るとカメオが浮いている。
「そうね・・・消去法という考え方ですぐに思い出すべきだったわ。
所詮私たちは雇われ集団、顔を合わせなことがないメンバーが多い。でもスタンド名かスタンド使いの名前は聞かされている。
ラバー・ソールが言っていたスタンド使いとエンヤ婆から聞いている情報から消去法でいけばすぐに出る結論よね。
『女教皇(ハイプリエステス)』は面識があるわ、でもあの人の性格の場合、ここは自分の本領発揮にはそぐわない。
となれば―――――カメオ!それがスタンド使いであるあんたの名前!そしてあなたのスタンドはおそらく―――『審判(ジャッジメント)』!!」
「ハハハハハ!!その通りさ!!」
「うわあああああッ!シェリーッ、やめろ!!」
「ポルナレフ!」
イシズはマジックで使う小型ナイフをシェリーに投げる。
「ちっ・・・」
するとシェリーは草陰に逃げ込む。
「ポルナレフ!大丈夫!!」
「ゴホゴホッ・・・助かった・・ぜ・・・」
「ヒヒヒヒ・・・ポルナレフ、妹を生き返らせてやったぞ。嬉しいか?嬉しいだろう!」
「お兄ちゃん・・・」
草陰を移動しながらこちらを狙っているシェリー。
「まだ完全に体が出来てなくって・・・でもお兄ちゃんの肉を食べれば元に戻るわ。
ねえ、いいでしょ・・・食べても、いいでしょ。
いつもシェリーの言うこと何でもきいてくれたじゃない・・・」
「俺の能力は『願いをきく』ことさ、もっと詳しく言えばその人間の心から願いを土に投影して願いを作ってやることさ!
さ――てお前はどうするぅ?ポルナレフ?
妹に食われるか?それとも自らで生み出した願いを打ち砕くか?あとはお前次第さ!!」
「て、てめーっ!!」
ポルナレフは妹を利用されていることを知り、怒りがこみ上げる。