第19話 審判~ジャッジメント~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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―紅海―
ダイバーたちは口をそろえてこういう『世界で最も澄みきった美しい海』
東と西の沿岸はともに赤い砂漠なので『REDSEA(レッド・シー)』と呼ばれるようになった。
海を汚す都市らしい都市は無く、また注ぎ込む河もない汚れ無き海なのだ。
そしてジョースター一行はとある理由で紅海にある小さな小島に立ち寄っていた、ジョセフ曰くある人物に会うためだという。
しかし小島はとても人家があるようには見えない。
「ジョセフさん、ここに本当に人が住んでいるんですか・・・・?」
「ああ、彼がインドで教えてくれたよ。ここにはたった1人住人がいるとな」
「え?彼って・・・まさか・・・」
「おい」
そこで承太郎が気配に気づく。
「そこの草陰から見てるやつ、出てきな」
しかしその人物は走り去ってしまう。
「え?」
その人物の後ろ姿には見覚えがあった。
「そんな・・いや、まさか・・・」
「追うぞ!」
承太郎に引っ張られ走り出す里美。
走り去った人物はとある家に入ると庭で飼育している鶏にエサをやり出した。
ようやく追いつくがあの後ろ姿は紛れもなかった。
「あ、アヴ・・アヴドゥルさん・・・」
「待つんじゃ、里美」
肩を掴まれる。
「わしが話をするから待っていなさい」
そう言ってジョセフはエサをやっている人物、いや男に話しかけた。
「わしはジョセフ・ジョースター・・・この者たちとともにエジプトへ旅をしているものです」
「帰れッ!!」
しかし男は一喝する。
「わしに話しかけるのはやめろッ!
このわしに誰かが会いに来るのは決まって悪い話だッ!悪いことが起こったときだけだッ!
聞きたくないッ!とっとと帰るがいい!!」
その男が振り向いた。
顔を見て、皆が驚愕した―――――間違いなくアヴドゥルだったからだ。
男は早々に家の中に入ってしまう。
「アヴドゥルの父親だ」
「え?」
「世を捨てて孤独にこの島に住んでいる・・・・今までお前たちにも黙っていたのは、もしここに立ち寄ることがDIOに知れたらアヴドゥルの父親の平和が乱される可能性があるということを考えてのことじゃ。
だが・・・・息子のアヴドゥルの死を報告するのは義務だ、つらいことだがな・・・」
「「・・・・・」」
里美とポルナレフが暗い顔をする。
「そんな顔をするな、ポルナレフ、里美。
アヴドゥルの死は君たちのせいじゃあないんだ」
「いや、俺の責任だ・・・俺はそれを背負っていかなきゃあならない」
「・・・・」
「ジョースターさん、父親もスタンド使いなんですか?」
「ああ、だが詳細は知らん。アヴドゥルからも知らされてはおらん」
「しかし、あの父親の態度では協力の期待もできそうにありませんね・・・」
「うむ・・・わしが1人で話をしてくる。任せてくれ。お前たちはここで待っていなさい」
そう言ってジョセフは家の中に入っていった。