第18話 死神13~デス・サーティーン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「籠の中にピンで刺したサソリの死骸があるはずだッ!」
籠の中身をすべて出してみるがサソリの死骸はなかった。
「い、いない・・・そんなはずはッ」
そこで周囲を見渡す花京院、全員が自分を疑惑の目で見ている。
「本当ですッ!本当に見たんだッ!どこに隠したんだ、服の中かッ!」
そう言って赤ん坊に詰め寄る花京院。
「花京院!もういい、やめなさい!」
「ジョースターさん!」
「さっきイシズも言っていたが君は疲れているんだッ、ゆっくり休んで、明日また落ち着いてから話をしようじゃないか・・・」
「つっ・・・」
ジョセフは赤ん坊を連れて行き、ベビーフードを食べさせようとする。
しかし赤ん坊は口を開けようとしない。
「おや~~?おかち~~な~~?お腹が空いているはずなのにイヤイヤするんでちゅか―――?」
「う~ん・・・、まだ調子が悪いのかな・・・・?」
「うむ・・・」
「ジョースターさん!」
そこへ諦めきれない花京院が匙を払った。
「今僕は確信したんです!どこにサソリの死体を隠したのかは知らないがそいつはスタンド使いなんです!!」
そして腕を捲る。
「見てください!この腕の傷を!!
この文字を見てください!これは警告なんです”きっと夢の中でついた傷なんだ!!」
「おい、花京院・・・」
「え・・?」
「その腕の傷は・・・・自分で切ったのか?」
「つっ!?」
そこで花京院は自分がしたことがますます自分が疑われることになってしまったことに気づいた。
「典明・・・」
「花京院くん・・・あなた・・・」
「・・・・・・」
「ついに、やっちまったか・・・」
「OH!MY!GOD!!」
〈こいつ大マヌケかッ!腕の傷を見せりゃあみんなにアホだと思われるのが落ちだって気づかなかったのか~~~〉
赤ん坊にとっては好都合である。
「くっ・・・こうなったらッ!強行手段だ!!」
ハイエロファント・グリーンを出して赤ん坊を飛びかかる花京院。
しかし、後ろからポルナレフとシルバー・チャリオッツに殴られる。
「もう駄目だ・・・・こいつ、完全にイカれちまった・・・・」
殴られたことにより意識が遠くなる花京院。
〈ば、バカな・・・僕は確信したんだよ、承太郎・・・!
そいつのスタンドは夢の中のスタンドなんだ、ポルナレフッ!眠っちゃあいけないんですッ、ジョースターさん!
里美!ジュナ!イシズさん!夢の中ではやつには勝てないんだ、今のうちにどうにかしなければならないんだ!
みんな、信じてくれッ!僕を・・・信じて・・くれッ・・・〉
完全に気絶した花京院。
「もう花京院は旅も闘いも続けることはできないかもな」
「そんな・・・典明・・・」
「とりあえず、彼のことは明日の朝考えよう」
「・・・・・」
ジョセフは赤ん坊を籠に寝かせ、ポルナレフが花京院を運ぶ中、里美は考え込んでいる。
「どうかしたか?里美」
「え?あ・・うん、何でもない」
「おい!シュラフを出すから手伝ってくれ!」
ジョセフの声で一同はシュラフを取りに行く。
「おえええっ」
その頃、赤ん坊は口の中に隠していたサソリの死骸を吐き出していた。
〈フウゥ~~、危ないところだったぜッ!だが、花京院の奴が気絶させられたことで完全に俺の勝利は決まった!
他の奴らは俺がスタンド使いだってことを知らないッ、花京院に攻撃されそうになった時は焦ったが・・・・だが、もう邪魔をするものはいない。自分たちの仲間を疑ったことを後悔するがいい、お前たちを切り刻んで砂漠にブチ撒けてやるぜッ!〉
赤ん坊はニヤリと笑ってサソリのハサミをプッと吐き出した。