「ちょっと失礼」

「ま、待て！危ないぞ里美！」

「大丈夫です、まあ～見ててください」

アイス・フェアリーを出した里美は花京院が発見した岩に向かって・・・。

『氷の狙撃（アイス・ショット）！』

「ドギャッ！！」



アイス・フェアリーが放った氷の飛礫が空間を突き破る。

「あっ！？空間に穴が開いたぞ！」

「やれやれ、情けねージジイだ、まあ、暑さのせいで注意力が鈍ったことにしてやるぜ。
とても血の繋がりがある俺たちの祖父とは思えないぜ」

「『俺たち』？」

「系統は違えどあいつもジョースター家だ、あんたとも同じ血が流れてんだ。『お祖父ちゃん』だろ？」

「・・・・ああ、そうじゃな」

「ところでいつまで穴倉にいるつもりだ？」

「お、おう・・・そうじゃな」



穴から出ると穴が開いた岩まで様子を見に行くジョースター一行。

「こ、これは・・鏡？」

「見てくださいよ！このメカを結構快適ですよ！エアコンまでついてる！！」

「なるほどね、砂漠の景色を映しながら鏡の後ろに隠れて尾行してたのねッ！おっ！ドリンク！」

鏡を装備した車に敵スタンドは鏡の壁に隠れてエアコン、ドリンクなど準備万端の体勢で尾行していたようだ。
だが、里美の攻撃で頭に大きなタンコブを作った敵スタンド使いは延びていた。
ポルナレフは敵スタンド使いの飲んでいたドリンクコップの蓋を外して一気に飲み干した。

「これじゃあわからないはずね・・・鏡を使って追いかけてきてたなんて・・・」

「でもスタンドが解けてようやく夜になったし、水も調達できたし、『結果良ければすべてよし！』よ」

まだ手を付けられていない水のタンクを掴むイシズ。

「うん・・・そうだね、手伝います、イシズさん・・・」

「お、おいおい！！ちょっと待てェ～～！！」

「「「「「「？」」」」」」

６人は振り返る。

「ということは、こいつもうやっつけちまったってことかァ～～？
もう終わり？こいつの名前も知らないのに『太陽（サン）』のスタンドは綺麗に片付いたのか～～～～？」

「まあ、そういうことになりますね・・・（笑）」






―『太陽（サン）』　名前不明　リタイア―


「『太陽（サン）』のスタンドか・・・なかなかすごい敵だったがタネがばれてみりゃあアホらしい奴だったな」

「フフフフ、さあ、早く次の目的地に行きましょう」

「い、いや！夜の進むのは危険じゃ！今日はここで野営するぞ！」



「でもよ、昼間と違って夜の砂漠は冷えるな～～、これじゃあ風邪を引いちまいそうだ・・・は、は、ハッシュン！！」


ポルナレフのくしゃみに一同笑い出す、また１つ難関をクリアしたジョースター一行であった。









チャンチャン！！










続く