第16話 恋人~ラバーズ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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〈来たあぁぁ―――!!!来たッ来たッ―――――――!!!〉
ラバーズは里美の右耳に近づく。
〈今だッ!!侵入してやるッ!!〉
ラバーズが耳の中に入ろうとしたとき・・・。
『オラッ!オラ―――ッ!』
ガシッ!!
「!?」
スター・プラチナがラバーズを摘まんだ。
「ゲッ!」
さらにラバーズを摘まんでいる指の力を少しづつ強めていく。
バキッ!バキッバキッ!
ラバーズの体が指の力で押しつぶされそうになる、それに比例して本体のダンの体も四肢が折れた。
「ぎにィやああ~~~!!!」
「こんなこと企んでるだろーと思ったぜ、俺のスタンド『白金の星(スター・プラチナ)』の正確さと目の良さを知らねーのか?
おめー、俺たちのことをちゃんと予習してきたのか?」
「してないでしょうね。知ったとしても短期戦タイプみたいだから人質をとればどうにでもなると思っていたんじゃないの」
「そ、そんな・・・何も企んでなんかいないよォ~~!!お前のスタンドの強さは・・・」
「『お前』のスタンド?『お前』?」
「い、いえ・・・あなた様のスタンドの力と正義は何者よりも優れていますです!
敵わないから戻ってきただけですよォ~~!!」
泣きながら喚くダン。
「見てください!今ので腕と足が折れました!もう再起不能です、動けませんッ!!」
しかし承太郎は力を緩めない。
「承太郎・・・」
「・・・・そうだな。仕方ねえ、おめーから受けた今までのツケとこいつのことについては、その腕と足で償い、支払ったことにしてやる。もう俺たちの前に現れたりしないと誓うか?」
「誓います!!誓います!!獄門島へでも行きます!!地の果てに行ってもう2度と戻ってきません!!」
「嘘は言わねぇな?今度会ったら1000発その面に叩き込むぞ」
「言いません!決して嘘は言いません!!」
ダンの必死の懇願に承太郎はスター・プラチナの力を緩めた。
「消えな。行くぜ、里美」
「・・・・うん」
その場を去ろうとする承太郎と里美。
「承太郎~~~、里美~~~」
呼び止められて振り向くと、そこにはナイフを取り出したダン。
「ぐはははは―――――ッ、バカめェェェ~~~っ!!そこの女の子を見な!」
そう言ってボールを持っている女の子を指す。
「今その女の子の耳の中に私のスタンド『恋人(ラバーズ)』が入った!脳へ向かっているぞ!
動くんじゃねーぞっ!!2人とも!!
承太郎、今からこのナイフでてめーの背中をブツリと突き刺す!
てめーにも再起不能になってもらうぜ!スター・プラチナで俺を襲ってみろ!あの女の子は確実に死ぬ!!お前はあんな幼い子を殺すわけはねーよな~~~っ!!うぬあははははっ――――――ッ!!」
不意を突いたと喜ぶダン。
しかし2人は動じない、それどころか・・・。
「やれやれ・・・」
「懲りないのね、いいわ。ご自由にどうぞ」
なんと自分の恋人が刺されるというのに平気ですすめてきたのだ。
「お、おい!わからねーのか!お前の彼氏を突き刺すって言ってんだぞ!!」
「ええ、ですからどうぞ。できるものなら・・・ね?」
「この女ァ―――!!いいぜッ!!そこまでいうならやってや・・・つっ!!」
そこで動きが止まるダン。
「えっ・・え!?」
「どうした?ブツリ突くんじゃあーねえのか?・・・・・・こんな風に・・・」
そう言うとダンの持っていた手を自分からダンの方に向けて、ダンの顔に突き刺した。
「ギニャ――!!か、体が動かない・・・なっ、何故~~~!?」
ダンが女の子の耳の中にいるラバーズを見てみると―――――。
「ゲッ!な、何だ!!この巻き付いているものは!!」
ラバーズの体には細い糸状のものが巻き付いて、締め付けられている。
「気づかなかったのか?それは里美のアイス・フェアリーの髪の毛だ」
「さっきスター・プラチナが捕まえていた時に巻き付けさせてもらったの。
もし放した後、何かされても面倒だからね。念のために拘束させて貰たわ」
すると里美が指を軽く引くと女の子の耳からラバーズが引きずり出された。
「それにしてもよっぽど無我夢中だったのね、こんなに絡みついてたのに気づかなかったなんてね?」
にっこり笑う里美。