第16話 恋人~ラバーズ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「お前・・・何か勘違いしていないか?ジョースターのジジイがあと数十秒で死ぬ、そんな状況なんだぜ」
「フフフ、いや・・・貴様は俺たちのことを知らねえ。特に花京院の奴のことを知らねえ」
「なあにィ~~~!!!」
「『己の弱さを認めた時に始まる』か―――己を知るということはなかなかいい教訓だが、お前は敵を知らな過ぎたようだ、勉強不足だ。
気づかなかったのか!ジュナが攻撃している間、僕のハイエロファント・グリーンは・・・
地面に根を伸ばしていたのさ!1体1体調べるためになッ!」
「ゲッ!いつの間にか触られている!?」
「本物(スタンド)は貴様だッ!エメラルド・スプラッシュッ!!」
「「「「やった――――っ!!」」」」
ブシャアァァッ!!
「え・・ふえ・・・っ!!」
急に額から血が噴き出し、驚くダン。
「おやおやおやおや、そのダメージは花京院にやられているな・・・残るかな?俺のお仕置きの分がよ」
「残してくれるんじゃない?花京院くんだし」
「ぎ、ギニャアァァ――――ッ!!」
ダンは勝ち目がないと思い、ラバーズを脱出させようとする。
「もう敵わないと思って血管に潜る気だ!逃げるぞ!」
「ジョースターさんの脳から脱出する気だ!」
「なに!出て行くのか!」
「やったわ!ジョースターさん、早く肉の芽を!!」
「おう!『波紋疾走(オーバードライブ)』!!」
波紋を流し込むと脳内の肉の芽は蒸発し、綺麗になくなった。
「これでもう安心ね!」
「ふうぅぅ・・」
「お疲れ様です、ジョースターさん。
花京院くん、ポルナレフ、ジュナもよくやってくれたわね」
「いいえ、イシズさんの的確な指示のおかげです」
「全くだ、助けられたわい」
「だが、これでジョースターさんも『憎めない(肉の芽ない)奴』になったわけだ」
「ポルナレフ、お前な――――つっ!ちょっと待て、わしの脳から出て行くってことは、本体の『鋼入りのダン(スティーリー・ダン)』の所に・・・・」
「「「「!」」」」
「まずいっ!承太郎も里美もそれを知らない!!」
しかし耳からラバーズが抜けだし、飛んで行ってしまう。
――――――――――
ジョセフの方が失敗したダンは後ずさりしていた。
「どうした?何を後ずさっているんだ?俺の祖父さんの方では何が起こっているのか、話してくれないのか?」
人質がいなくなってはもうどうしようもない、ダンは慌てて走り出そうとするが承太郎に髪を掴まれる。
「おいおいおい・・・・・何を慌てているんだ
?どこへ行こうってんだ?
まさか、おめー・・・逃げようとしたんじゃあねえーだろうな、今更よ」
「ひ、ヒィィィ―――!!うおわッ!!」
必死に逃げようともがいていたためか髪が引きちぎられる、しかしダンは構わず土下座して承太郎に許しを請う。
「ゆ、ゆ、ゆ、許してくださあぁーーい!!承太郎様!!
私の負けです!改心します!ひれ伏します!靴も舐めます!悪いことしましたあぁ――――!!!
いくら殴ってもいいッ!ぶってください!蹴ってください!でもッ―――――命だけは助けてください!!!」
そう言って本当に承太郎の靴を舐めだすダン。
「・・・・・・」
「本当にスタンドが駄目になると駄目なのね、こっちも・・・・」
承太郎も里美も呆れている。
しかしそんな中、ダンは考えを巡らせていた。
〈フン!好きなだけ言っていろ!
もうすぐ!もうすぐ私のラバーズが戻ってくる!このアホタレたちはそのことを知らない!
今度は里美の脳の中に入ってやる、花京院は数百メートルも遠くにいる!この女を盾に存分にいたぶってやるぜ!承太郎!!〉
そんな時、『恋人(ラバーズ)』が飛んでくるのが見えた。