第16話 恋人~ラバーズ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「なあ・・・承太郎。見ろよ、この金の腕輪。
一流のブランドデザインもいいが稀に無名の逸品ってやつはこういう店で出会えるもんさ。
覚えておくといいぜ~~、女の子にはこういうのをプレゼントすると喜ぶんだぜ?
ほ~おら、里美。これなんかどうだ?お前に似合うぜ?」
「私はごつごつしたアクセサリーはしない」
「不満か?じゃあこのネックレスなんかどうだ?」
「肩凝るわ」
「ただでさえデカい胸してるのに、か?」
「つっ!この変態!」
引っ叩こうとした手を止めるダン。
「いいのか?そんなことしても・・・・ジョセフのジジイがどうにかなっちまうぜ?」
「くっ・・・」
そしてダンは里美の指を眺め始めた。
「綺麗な指だなぁ~、サファイヤの指輪とかしたら映えるんじゃねぇか?」
「贈られるとしてもあんたからはお断りよ」
「ふ~ん、じゃあ承太郎が苦労したらいいんだな?」
「え?」
「おい、承太郎、ガラスの隙間があるだろう?そこからお前のスタンドでそれを盗れ」
「っ!」
「聞こえなかったのか?承太郎――――盗・れ・と言ってるんだぜ?ボケッ!
早くしろよ、それとも何か?この私がガラスをブチ割って取ってもいいんだぜ?
だが、そうしたら私は捕まってブチのめされる。
しかし、ジョセフは確実に痛みで死ぬぜ」
里美は首を横に振る。
「・・・・・」
「店員は後ろを向いている、やれッ」
承太郎はスター・プラチナでガラスケースから金の腕輪を取り、手元に手繰り寄せる。
「ああ~~~ッ!こいつ万引きしてますよォ――――っ!店員さあ――んっ!」
「てめえ・・・」
スタンドは一般人には見えない、しかしケースの中の商品は承太郎が持っている。
「盗人だとォ―――ッ!」
「どいつだっ!こいつかっ!」
「この若僧の東洋人かッ!」
店員が知らせたのか用心棒がやってくる。
「俺の生まれた田舎ではな、盗人は手の指を切断される」
用心棒たちが承太郎を取り囲む。
「おい、承太郎。素人相手にスタンドは出すんじゃないぜ?
里美も余計なことはするんじゃねぇぞ・・・もしすれば、わかるよな?」
その後は、承太郎をタコ殴りだ。
顔面、腹、腕、足と拳だけでなく棒などで殴りまくられて店の外に放り出される。
「早く俺たちの国を出て行けッ」
「指を切られねーだけありがたいと思えよ!」
用心棒たちはそうして引いていった。
「承太郎!」
血まみれの承太郎に駆け寄る里美。
「承太郎、大丈夫!?」
すぐにアイス・フェアリーで治療を開始する。
「フッハハハハ!フハ、フハヒハハハ、でかしたぜ、よーくやった!」
ダンがポケットから金のネックレスを取り出す。
「お前のおかげでどさくさに紛れてもっとデカいもの手に入れたからよ」
「なっ!あなた・・・それ、あの騒ぎの中で!」
「ああ、あの腕輪よりもっといい値が付くぜ?」
「サイテーッ・・・もう我慢できないッ」
「待て」
里美の手を握る承太郎。
「承太郎?」
「おめーのスタンドのおかげでだいぶ楽になったぜ、だが―――ふっふふふ・・ふふふふ・・・」
何故か承太郎は笑い出した。
「貴様ッ!何を笑っているッ!何がおかしい!!」
「これが笑わずにいられるかよ・・・これは楽しみの笑いさ、これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ。
てめーへの『お仕置きターイム』がやってくる楽しみがな」
「やろォッ!!」
ダンが承太郎を足で踏みつける。