「まあ・・・いい、今にわかる」

「ツケがまた１つ増えたわよ」

「フン、払う必要はない。その前にこいつは死ぬからな」



その頃、ジョセフの体内にも大変なことが起きていた。

「おい、見ろ！俺がさっき切ったダミーが・・・」

「「！」」


脳細胞の塊が分裂していき、さらにラバーズのダミーが増えている。

「フッフッフッ・・・・いいか？世の中、自分と言うものをよく知るやつが勝つんだ。
『イソップ物語』ではカメはウサギとの競争に勝つがカメは自分の性格と能力をよーく知っていたんだ！！この私もそーさッ！

君らに致命傷を与えるようなパワーやスピードは持ってないということは私自身がよーく知っている・・・・全ては――――己の弱さを認めた時に始まる！！」

「エメラルド・スプラッシュッ！！」

ハイエロファント・グリーンが攻撃するがまたダミーだったらしく分裂していく。

「スタンドは１人に１体・・・・本物はどこ・・・？」



「こーこだよお～～っ！！」

「「ぐあっ！！」」

その時、背後からラバーズが攻撃してくる。

「典明！ポルナレフ！」

「マギ――――！」

「ローズ・シード！！」

レスト・ウッドの紅い粒がラバーズを攻撃する。しかし、またダミーだった。

「・・・・どんどん、増えていく・・・」

「おしい！その隣の私だったな」

「・・・っ！」


「ちがうちがうッ」

「やっぱり私！私、私、私、私！」



「わたあああ～～～～～しィィィだよ～～～～～オン！」



「がっ、ちくしょうがッ・・・」

「ぐうぅ」

「花京院、ポルナレフ、スタンドを引っ込めろ！わしの頭の中のためにお前が傷つくのを見ておれん！」

「だ、だがよォ―――！このままじゃ悔しくておさまりがつかねーぜッ！！」

「僕もですッ！こんな不意打ち、許せん！」

「しかし、見分けがつかんのだぞ！」



「フッフッフッ、史上最弱が・・・・最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も最も――――最も恐ろしいィィィ、ッマギ―――！！」














確かに『史上最弱』を自負していてもこのスタンドは一筋縄ではいかない。