第16話 恋人~ラバーズ~
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なめた野郎だ」
「ぐっ!!」
承太郎が力を緩めた時にダンが承太郎の鳩尾を殴る。
「承太郎っ!」
「俺をなめるなよ?ジョースターのジジイが死んだら、その次は―――貴様の脳に『恋人(ラバーズ)』をすべり込ませて殺すッ!」
拾った石で承太郎を殴りつける。
「ぐあっ・・・ごほっ・・・」
「承太郎!!承太郎!!」
倒れる承太郎に座り込む里美。
「な・・・なんてことしやがる!!
なんてことだ・・・孫が殴られて、わしが助かるとは・・・・すっかり奴のペースだ」
ジョセフは若い頃の柱の男たちとの戦いで心臓に毒薬を埋め込まれたときのことを思い出す。
今はそのときと同じくらいの緊張感であり、危険な状況である。
なんとかこの状況をどうにかできないものかと考えていた時、花京院とイシズと目が合った。
3人は走り出した。
「承太郎、そいつをジョースターさんに近づけさせるな!そいつからできるだけ遠くへ離れる!」
「追いかけてこさせない様にあなたもそこにいて里美!」
「え?イシズさんッ!?」
「え、おい!」
「典明・・・?」
ポルナレフとジュナもついていく。
「ほう、なるほど」
ダンには考えが読めたようだ。
「遠くへ離れればスタンドの能力は消えてしまうと考えてのことか・・・だがな、物事と言うのは短所がすなわち長所となる。
私のスタンド『恋人(ラバーズ)』は力が弱い分、1度体内へ入ったらどのスタンドよりも遠隔まで操作可能なのだ何百キロもな・・・」
「もう大丈夫だ・・・悪いな」
「ううん」
「おい、承太郎・・・」
ダンが里美を押しのけ、承太郎の襟元を掴む。
「人前でイチャついてんじゃねーよ、てめーのジジイの命は今、俺の掌の中にあるんだぞ」
「・・・・てめー、だんだん品が悪くなってきたな」
「フン!」
鼻で笑うと承太郎の懐を探り始めた。
「ジョセフが死ぬまで私に付きまとう気なら、もっと借りとくか」
財布と腕時計を取り出す。
「何だ?これっぽっちしか持ってないのか?時計は生意気にタグホイヤーだがなぁ、借りとくぜ」
そう言って歩き出そうとすると・・・。
「ああ~~、そうそう!!」
すると里美の手を引っ張る。
「『彼女』も借りてくぜ?」
「っ!?」
「奪い返そうなんて思わないことだ、承太郎。理由はわかっているよな?
お前もだぜ、高瀬里美。抵抗するなよ?もししたら・・・わかってるよな?」
手が出せないのが解っているダンは里美の腰に手を回して歩き出した。
――――――――――
「ありました、ジョースターさん!電気屋です!!」
その頃、ジョセフや花京院たちはカラチの街へ行き、電気屋を探していた。
「おい、何をする気なんだ?」
「おいおい、ただわしらが奴から逃げていると思っていたのか?ポルナレフ。
これから戦うんだよ、わしの頭の中にいる敵スタンドとな」
「どうやってだよ!奴のスタンドは体内にいるんだぜ?」
「説明は後よ。花京院くん、テレビを買ってきてちょうだい」
イシズはそう言って財布からお金を花京院に渡す。
「ここで戦わないんですか?時間がないんですよ?」
「ここだと人の目が多いわ、テレビを買って私のスタンドで空間移動するの。別の空間なら多少目立っても平気でしょ」
「なるほど、わかりました」
「ジョースターさん、ハーミット・パープルは使えますね?」
「ああ、大丈夫じゃ」
「だから!これから何をするんだよ!」
「ジョースターさんの頭の中のスタンドと戦うのよ、あなたたち3人がね」
「え?俺たち?」
「買ってきました!」
テレビを持って花京院とジュナが走ってくる。