第2話 星の痣
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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場所は変わり、空条家。
「だめだな、こりゃあ」
連れ帰った花京院を見てジョセフが言った言葉だ。
「手遅れじゃ、こいつはもう助からん。あと数日のうちに死ぬ」
「・・・・・・」
「承太郎、お前のせいではない・・・・。
見ろ、この男がなぜDIOに忠誠を誓い、お前を殺しに来たのか・・・?その理由が・・・ここにあるっ!」
そう言うとジョセフは花京院に額を髪の毛を払った。
そこには小さい肉片が蠢いていた。
「なんだ?この動いているクモの形をした肉片は?」
「それはDIOの細胞からなる『肉の芽』、その少年の脳まで達している」
アヴドゥルの話ではこの小さい細胞は精神に異常を与えるようにうちこまれていて、『カリスマ』という憧れという気持ちを引き出し、忠誠を誓わせるようにするコントローラーの役割をするそうだ。
さらに自分も四ヶ月にDIOに会い、肉の芽をうちこまれそうになったという。
「手術で摘出することはできねーのか?」
「この肉の芽は死なない、脳はデリケートだ、取り出すときにこいつが動いたら傷つけてしまう。
いかな名医であっても摘出することは不可能なのだ、うちこまれれば数年のうちに脳を食い尽くされ死んでしまう、この少年のようにな」
「・・・・・待ってください」
「「!」」
声を出した人物を見るジョセフとアヴドゥル。
「承太郎、この娘さんは何じゃ?」
「ああ、こいつもスタンド使いだ」
「何!?」
「!」
途端に警戒するジョセフとアヴドゥル。
「心配するな、こいつは俺を助けてくれた奴だ。敵じゃねぇ」
「しかし・・・」
「肉の芽とやらもなかった、さっき花京院と戦ったときに見たが何もなかった」
「・・・そうか」
「高瀬、どうした?」
「さっきから聞いていれば・・・『手遅れ』だとか『死んでいた』とか・・・勝手に殺さないでください!!
花京院くんは・・・まだ生きています!!まだ助かる見込みがあります!!」
里美はスタンドを出現させる。
「私がやります」
「何じゃと!危険じゃ!」
「大丈夫です、できます」
「ダメじゃ、君は肉の芽のことを知らんから・・」
「ジジイ」
里美とジョセフの間に承太郎が入る。
「こいつにやらせてみる」
「しかし、承太郎!」
「こいつのスタンドは治癒の能力があるようだからな」
「!」
「だろ?」
「・・・うん」
「よし、だが肉の芽は俺のスタンドが引っこ抜く。
俺のスタンドは一瞬のうちに弾丸を掴むほどの正確な動きをする。
お前は引っこ抜いたとき出血が多量にならないように治癒をしてくれ」
「わかった」
そういうと二人がかりで花京院の顔と頭を固定し、肉の芽の除去に取り掛かる。
「止めないか、二人とも!!その肉の芽は生きているのだぞ!!」
そう言ったとき、肉の芽が承太郎の手に突き刺さった。
「まずい!手を放すんだ!JOJO!」
「摘出しようとする者の脳へ侵入しようとするのじゃ!!」
「続けて!」
「「何いぃぃぃっ!!」」
「続けて、空条くん」
里美が承太郎の手をグッと掴む。
「何をするんじゃ!!このままでは承太郎が!!」
「大丈夫です!!」
承太郎は言われた通りに肉の芽を引きはがす作業を続ける。
「ん?何じゃ?肉の芽の触手の動きが鈍っている!!」
その時、花京院が目を覚ました。
「!?」
「き・・さ・・・ま」
「動かないで、花京院くん。ちょっとでも動いたら君の脳がお陀仏だよ」
その言葉に花京院の体が固まった。
ピシュッ!!
「やった!」
取れた肉の芽をさらに承太郎の腕から引っこ抜いたスタンドは触手を引き千切った。
「波紋疾走(オーバー・ドライブ)!!」
肉の芽はジョセフの波紋によって砂と化した。