本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん その7
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「な、何のことでしょうか・・・?衣久様・・・?」
「とぼけないの!あなたも好いている殿方がいるんじゃないの?」
その言葉に今度はももが狼狽える、そしてやはり千寿郎をチラリ――・・・・。
〈あらあら――・・・ほほほほ!〉
お互いを見ながら赤面している少年と少女をを見て微笑ましいと思う衣久、策士である。
――――――――――――――
「「・・・・・・」」
衣久の庵からの帰り道でのことだ、二人はただ無言で歩いていた。
するとももの前を歩いていた千寿郎が歩みを止めた。
「・・・・?」
自然とももも歩みを止める。
「・・・・ももちゃん」
「はい?」
千寿郎は顔をももの方に向けた。
「衣久様の庵での時の事なんだけど――・・・」
「・・・・・・」
「ももちゃんが好きな人って・・・その、あの・・・」
ももの様子からして期待があったが確信が持てない、だから千寿郎ははっきりさせておきたかった。
「僕・・・で合ってるのかな・・・?」
自分は兄のようにすっぱりと言い切ることはできない、でもこのままうやむやにはしたくない。これが千寿郎が言える精一杯のものだった。
「・・・・・・」
ももは少し間を空けると『うん』と頷いた。
「私が好きなのは煉獄千寿郎くん、あなたです」
まっすぐ自分を見て言ってくれるもも。
「つっ・・・」
「!」
次の瞬間、千寿郎はももを抱き締めていた。
「あ、あの・・・千寿郎くん?////」
急なことで驚いているももに対して千寿郎の抱き締める手は解かれることはなかった。
「ごめん・・・でも、嬉しいんだ。
僕も君のことが好きだから・・・ずっと煉獄家で初めて会った時、海野家でお世話になることが決まった時・・・君はずっと僕の隣りにいてくれた。
鍛錬に疲れた時も笑いかけてくれて、励まして、癒してくれた。
僕はそれがとても嬉しかったんだ・・・そしてどんどん好きになった」
「千寿郎くん・・・・」
千寿郎はももの体を離すと手を握りしめた。
「まだ僕には成さなければならないことがある、もっと強くなってみんなと一緒に鬼舞辻を倒す。
それは決して簡単なことじゃない、命を賭けなければならないことだってこともわかってる」
「・・・・・・」
「でも僕は生き残る、君が待っている限り――・・・だから、この鬼との戦いが終わったら・・・・僕のお嫁さんになってください」
「!」
『僕のお嫁さんになって下さい』
その言葉を聞いた瞬間、何とも言えない感情がももの内側から湧き上がった。
それは彼女の両目からお粒の涙が流れた。
それは歓喜の涙だ――・・・・嬉しさの感情が止まらない。
「つっ・・・」
「戦いが終わるまでは寂しい気持ちも不安な気持ちもさせると思う、けど僕は君の元に帰ってくるよ」
「はいっ・・・待ってるっ、ずっと待ってるよっ・・・!
こちらこそ・・・こんな私だけれど・・・私を千寿郎くんのお嫁さんにしてくださいっ・・・!」
泣きじゃくりながら承諾を伝えるもも、千寿郎はもう一度彼女を抱き締めた。
兄上、僕にも大切な人ができました。
この人を悲しませないように僕は必ず、炎の呼吸を体得して鬼殺隊の隊員として叩きます。
そして必ず、彼女のもとへ帰ります。
人間は大切な人の想いが強ければ、鬼以上の力を発揮できる存在だと僕は思っていますから。
「とぼけないの!あなたも好いている殿方がいるんじゃないの?」
その言葉に今度はももが狼狽える、そしてやはり千寿郎をチラリ――・・・・。
〈あらあら――・・・ほほほほ!〉
お互いを見ながら赤面している少年と少女をを見て微笑ましいと思う衣久、策士である。
――――――――――――――
「「・・・・・・」」
衣久の庵からの帰り道でのことだ、二人はただ無言で歩いていた。
するとももの前を歩いていた千寿郎が歩みを止めた。
「・・・・?」
自然とももも歩みを止める。
「・・・・ももちゃん」
「はい?」
千寿郎は顔をももの方に向けた。
「衣久様の庵での時の事なんだけど――・・・」
「・・・・・・」
「ももちゃんが好きな人って・・・その、あの・・・」
ももの様子からして期待があったが確信が持てない、だから千寿郎ははっきりさせておきたかった。
「僕・・・で合ってるのかな・・・?」
自分は兄のようにすっぱりと言い切ることはできない、でもこのままうやむやにはしたくない。これが千寿郎が言える精一杯のものだった。
「・・・・・・」
ももは少し間を空けると『うん』と頷いた。
「私が好きなのは煉獄千寿郎くん、あなたです」
まっすぐ自分を見て言ってくれるもも。
「つっ・・・」
「!」
次の瞬間、千寿郎はももを抱き締めていた。
「あ、あの・・・千寿郎くん?////」
急なことで驚いているももに対して千寿郎の抱き締める手は解かれることはなかった。
「ごめん・・・でも、嬉しいんだ。
僕も君のことが好きだから・・・ずっと煉獄家で初めて会った時、海野家でお世話になることが決まった時・・・君はずっと僕の隣りにいてくれた。
鍛錬に疲れた時も笑いかけてくれて、励まして、癒してくれた。
僕はそれがとても嬉しかったんだ・・・そしてどんどん好きになった」
「千寿郎くん・・・・」
千寿郎はももの体を離すと手を握りしめた。
「まだ僕には成さなければならないことがある、もっと強くなってみんなと一緒に鬼舞辻を倒す。
それは決して簡単なことじゃない、命を賭けなければならないことだってこともわかってる」
「・・・・・・」
「でも僕は生き残る、君が待っている限り――・・・だから、この鬼との戦いが終わったら・・・・僕のお嫁さんになってください」
「!」
『僕のお嫁さんになって下さい』
その言葉を聞いた瞬間、何とも言えない感情がももの内側から湧き上がった。
それは彼女の両目からお粒の涙が流れた。
それは歓喜の涙だ――・・・・嬉しさの感情が止まらない。
「つっ・・・」
「戦いが終わるまでは寂しい気持ちも不安な気持ちもさせると思う、けど僕は君の元に帰ってくるよ」
「はいっ・・・待ってるっ、ずっと待ってるよっ・・・!
こちらこそ・・・こんな私だけれど・・・私を千寿郎くんのお嫁さんにしてくださいっ・・・!」
泣きじゃくりながら承諾を伝えるもも、千寿郎はもう一度彼女を抱き締めた。
兄上、僕にも大切な人ができました。
この人を悲しませないように僕は必ず、炎の呼吸を体得して鬼殺隊の隊員として叩きます。
そして必ず、彼女のもとへ帰ります。
人間は大切な人の想いが強ければ、鬼以上の力を発揮できる存在だと僕は思っていますから。