本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん 鬼灯でこんばんは2
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「千寿郎、そう固くなるな。
こやつが響凱、霧香の使役している鬼じゃ。こんな強面なヤツだが人一倍繊細で純粋でな、すぐに打ち解けるぞ」
『なあ?』とバシバシと響凱の肩を叩く津雲。
そして雲雀童子と阿古夜が響凱の手を引いて千寿郎の隣りに座らせる。
「皆も揃ったし、配膳も終わったからいただこうか」
箸を持って手を合わせる晴哉。
「いただきます」
「「「「いただきます」」」」
「い、いただきます・・・」
各々食事を始める。
今更気づいたことだが今回の獣肉は意外と小さめに切られている。
那津蒔の使役鬼の黒椎と紅虎は両手で持つぐらいの大きさで、かぶりついたり、自分で千切って食べていたが晴哉の使役鬼たちの獣肉は大きくても片手で握れるくらいの大きさだった。
隣りにいる響凱も同じく片手に収まるぐらいの大きさの獣肉を噛み千切って食べている。
「どうした?小僧」
「え・・・」
あまりにも長くじーっと見ていたためか響凱が訝し気に聞いてくる。
「小生の食べ方が不思議か?」
「あ、ああああ~~っ、え、えっと・・・す、すみません!!な、何でもないんですっ!!ごめんなさいっ!!カツカツカツ・・・・むぐっ!!」
反応に困った千寿郎が茶わんのご飯を口に箸で掻き込んだが咽てしまう。
「だ、大丈夫かっ!?」
響凱が茶を差し出すと受け取って一気に飲み干した千寿郎、その間も響凱は背中を擦ってくれていた。
「はあ、はあ・・・すみません・・・」
「まったく・・・いきなり飯を掻き込むものじゃないぞ」
呆れながらぼやく響凱。
「す、すみません・・・何だが気まずくて・・・」
「気まずい?」
「ぼ、僕からあなたにお会いしたいと頼んだのに・・・いざ対面したら頭が真っ白になってしまって・・・」
そこで響凱は今、目の前にいるのが黒椎たちが言っていた少年だと気づいた。
「霧香の婚約者の弟がお前に会いたいんだとよ!」
今日の昼頃、黒椎と紅虎が響凱の庵を訪ねてきた、内容は本日の晴哉と配下の使役鬼を交えた食事会への招待と招かれる理由だった。
霧香に婚約者ができたのは本人から聞いて知っていた響凱、霧香も楽しそうに話していたし、ここ最近屋敷にいないのはその婚約者の屋敷にいっているとのことだった。
「煉獄千寿郎っていうやつだ、今、海野家で預かって修業させてるんだとよ」
聞けば現炎柱の弟らしい、伸び悩んでいるので一時預かることにしたようだ。
黒椎は帰り際に『泣かすなよ~?』と言っていたのを紅虎に殴られていた。
〈煉獄千寿郎か・・・〉
今度は響凱は千寿郎を見る形になった。
「あ、あの・・・」
今度は自分が見られているので緊張している千寿郎。
「ああ・・・すまないな。小生は響凱だ、霧香の使役鬼を務めている。
聞いているとは思うが・・・・お前の事は霧香から聞いている。
無限列車の後の・・・療養所では毎日世話をしてくれたそうだな、礼を言う」
「い、いいえっ!!そんな、僕がしたいと兄上や霧香さんにお願いしたんです!!」
「それでも礼を言わせてほしい。
小生は無限列車の任務の時、何もしてやれなかった・・・ただでさえ夜の世界でしか外に出ることもできない体だ。
それに療養所は香炉家の管轄だ、小生が軽々しく行ける場所ではない・・・」
歯痒そうな響凱、それほど霧香の事が大切なのだろう。
「あの・・・響凱さん」
「何だ?」
「その・・・食事の後で、あの僕とお話をさせてください」
「話?」
「はい・・・僕は鬼という存在の認識を変えようと思っています。
そのきっかけをくれたのが霧香さんです、そしてあなたの日誌を読みました」
そこで響凱は彼女が無限列車の任務中に自分が書き記した日誌のことを思い出す。
使役鬼になってから書き記していて一冊分埋めてしまったので新しい日誌を現在書いている途中だ。
こやつが響凱、霧香の使役している鬼じゃ。こんな強面なヤツだが人一倍繊細で純粋でな、すぐに打ち解けるぞ」
『なあ?』とバシバシと響凱の肩を叩く津雲。
そして雲雀童子と阿古夜が響凱の手を引いて千寿郎の隣りに座らせる。
「皆も揃ったし、配膳も終わったからいただこうか」
箸を持って手を合わせる晴哉。
「いただきます」
「「「「いただきます」」」」
「い、いただきます・・・」
各々食事を始める。
今更気づいたことだが今回の獣肉は意外と小さめに切られている。
那津蒔の使役鬼の黒椎と紅虎は両手で持つぐらいの大きさで、かぶりついたり、自分で千切って食べていたが晴哉の使役鬼たちの獣肉は大きくても片手で握れるくらいの大きさだった。
隣りにいる響凱も同じく片手に収まるぐらいの大きさの獣肉を噛み千切って食べている。
「どうした?小僧」
「え・・・」
あまりにも長くじーっと見ていたためか響凱が訝し気に聞いてくる。
「小生の食べ方が不思議か?」
「あ、ああああ~~っ、え、えっと・・・す、すみません!!な、何でもないんですっ!!ごめんなさいっ!!カツカツカツ・・・・むぐっ!!」
反応に困った千寿郎が茶わんのご飯を口に箸で掻き込んだが咽てしまう。
「だ、大丈夫かっ!?」
響凱が茶を差し出すと受け取って一気に飲み干した千寿郎、その間も響凱は背中を擦ってくれていた。
「はあ、はあ・・・すみません・・・」
「まったく・・・いきなり飯を掻き込むものじゃないぞ」
呆れながらぼやく響凱。
「す、すみません・・・何だが気まずくて・・・」
「気まずい?」
「ぼ、僕からあなたにお会いしたいと頼んだのに・・・いざ対面したら頭が真っ白になってしまって・・・」
そこで響凱は今、目の前にいるのが黒椎たちが言っていた少年だと気づいた。
「霧香の婚約者の弟がお前に会いたいんだとよ!」
今日の昼頃、黒椎と紅虎が響凱の庵を訪ねてきた、内容は本日の晴哉と配下の使役鬼を交えた食事会への招待と招かれる理由だった。
霧香に婚約者ができたのは本人から聞いて知っていた響凱、霧香も楽しそうに話していたし、ここ最近屋敷にいないのはその婚約者の屋敷にいっているとのことだった。
「煉獄千寿郎っていうやつだ、今、海野家で預かって修業させてるんだとよ」
聞けば現炎柱の弟らしい、伸び悩んでいるので一時預かることにしたようだ。
黒椎は帰り際に『泣かすなよ~?』と言っていたのを紅虎に殴られていた。
〈煉獄千寿郎か・・・〉
今度は響凱は千寿郎を見る形になった。
「あ、あの・・・」
今度は自分が見られているので緊張している千寿郎。
「ああ・・・すまないな。小生は響凱だ、霧香の使役鬼を務めている。
聞いているとは思うが・・・・お前の事は霧香から聞いている。
無限列車の後の・・・療養所では毎日世話をしてくれたそうだな、礼を言う」
「い、いいえっ!!そんな、僕がしたいと兄上や霧香さんにお願いしたんです!!」
「それでも礼を言わせてほしい。
小生は無限列車の任務の時、何もしてやれなかった・・・ただでさえ夜の世界でしか外に出ることもできない体だ。
それに療養所は香炉家の管轄だ、小生が軽々しく行ける場所ではない・・・」
歯痒そうな響凱、それほど霧香の事が大切なのだろう。
「あの・・・響凱さん」
「何だ?」
「その・・・食事の後で、あの僕とお話をさせてください」
「話?」
「はい・・・僕は鬼という存在の認識を変えようと思っています。
そのきっかけをくれたのが霧香さんです、そしてあなたの日誌を読みました」
そこで響凱は彼女が無限列車の任務中に自分が書き記した日誌のことを思い出す。
使役鬼になってから書き記していて一冊分埋めてしまったので新しい日誌を現在書いている途中だ。