本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん 鬼灯でこんばんは2
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皆さん、こんばんわ・・・煉獄千寿郎です。
僕は今、鬼灯で晴哉さんの使役する鬼の方々が住んでいる庵に来ています。
「お前が煉獄千寿郎か、よく来たな」
「は、はいっ!!」
僕が見上げているのは海野家の中でも一番の古参である津雲さんです。
晴哉さんから聞いてはいたものの実際に会うのとでは違い過ぎることに僕は今更ながら感じ入っています。
那津蒔さんの使役鬼である黒椎さんと紅虎さんとの食事会を終えた明後日、今度は晴哉さんの使役鬼たちとの食事会に参加させてもらえることになりました。
経緯は『霧香さんの使役鬼のことを知りたい』との僕の発言に対し、『本人に会った方が良い』と黒椎さんと紅虎さんが晴哉さんに食事会同行の嘆願書を出したことでした。
―――――――――――――――
「黒椎たちとは打ち解けたようだね」
「はい」
千寿郎は一昨日の夜のことで晴哉に呼ばれて部屋に来ていた。
「鬼灯に入ることは私としても心配があったからね、でも・・・君の顔を見て、行かせてよかったと思ったよ」
「僕の顔?」
「黒椎と紅虎は君にとって『悪鬼』ではなかったようだからね」
晴哉の表情は安堵していた、本来ならば五大呪術家と関りのない者を鬼灯に入れるというのは好ましく思われないものなのだが晴哉は千寿郎の人柄と熱意に心打たれて、彼の入室を許可したのだ。
「彼らは海野家の鬼の中で津雲の次に古参だからね、怖がるかとも思ったんだが大丈夫そうで安心したよ」
「津雲?」
「私の使役している鬼で我が家の最古参の鬼長だよ、鎌倉時代からずっと海野家を守ってくれている」
鎌倉時代と言えば五百年以上前の鬼だ、そんな長い間、この家と共に過ごしている鬼がいるとはと千寿郎は驚いていた。
「そんなに怖がらなくてもいい、鬼には変わらないが父上とそんなに大差ないほどの子煩悩親父なヤツだからね」
「瀬津寿様と同じくらい?」
「ああ、見てくれは厳(いか)ついが黒椎と紅虎を息子だと思って世話を焼いているやつだから、父上とそんなに違いはないよ」
そう言って晴哉は紅虎から受け取った書状を取り出す。
「それで、千寿郎くん・・・君は明晩の私の使役鬼たちとの晩餐、参加をするということでいいのかな?」
「あ、はいっ」
「正直に言ってくれていいんだよ、紅虎から書状は受け取ったが、あれは那津蒔に似て、たまに自分一人で突っ走ることがある。
もしその気がないのならば言ってくれて構わないよ」
紅虎は黒椎と那津蒔と対照的に見えるが熱くなると周りが見えにくくなることは同じだ。
相手が否定をしないのであればドンドン進めてしまう部分がある。
晴哉はそんな彼のこともわかっているので最終確認のために千寿郎をここに呼んだのだ。
「いいえ、僕は海野家の皆さんのことを家族と思っています。
踏み入り過ぎると言われるかもしれませんが、それでも僕は使役鬼のことを知りたいのです、それに・・・」
「それに?」
「本当に危険なのなら晴哉さんや那津蒔さんがきっちりと止めてくれると僕は思っています!」
「!」
いやはや数週間でここまで信頼されるとは、純粋であるが故であろうか・・・。
「わかった、では明晩、私と一緒に鬼灯に行こう。私のもう一つの家族(鬼たち)を紹介しよう」
「はい!」
「それから霧香の家族もね」
そう、その席には霧香の使役鬼でもある響凱も呼ばれているのだ。
さて、どんな晩餐になることやら・・・。
そして話は冒頭に戻るわけだが、千寿郎は津雲、雲雀童子、阿古夜、そして響凱と顔を合わせることになった。
僕は今、鬼灯で晴哉さんの使役する鬼の方々が住んでいる庵に来ています。
「お前が煉獄千寿郎か、よく来たな」
「は、はいっ!!」
僕が見上げているのは海野家の中でも一番の古参である津雲さんです。
晴哉さんから聞いてはいたものの実際に会うのとでは違い過ぎることに僕は今更ながら感じ入っています。
那津蒔さんの使役鬼である黒椎さんと紅虎さんとの食事会を終えた明後日、今度は晴哉さんの使役鬼たちとの食事会に参加させてもらえることになりました。
経緯は『霧香さんの使役鬼のことを知りたい』との僕の発言に対し、『本人に会った方が良い』と黒椎さんと紅虎さんが晴哉さんに食事会同行の嘆願書を出したことでした。
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「黒椎たちとは打ち解けたようだね」
「はい」
千寿郎は一昨日の夜のことで晴哉に呼ばれて部屋に来ていた。
「鬼灯に入ることは私としても心配があったからね、でも・・・君の顔を見て、行かせてよかったと思ったよ」
「僕の顔?」
「黒椎と紅虎は君にとって『悪鬼』ではなかったようだからね」
晴哉の表情は安堵していた、本来ならば五大呪術家と関りのない者を鬼灯に入れるというのは好ましく思われないものなのだが晴哉は千寿郎の人柄と熱意に心打たれて、彼の入室を許可したのだ。
「彼らは海野家の鬼の中で津雲の次に古参だからね、怖がるかとも思ったんだが大丈夫そうで安心したよ」
「津雲?」
「私の使役している鬼で我が家の最古参の鬼長だよ、鎌倉時代からずっと海野家を守ってくれている」
鎌倉時代と言えば五百年以上前の鬼だ、そんな長い間、この家と共に過ごしている鬼がいるとはと千寿郎は驚いていた。
「そんなに怖がらなくてもいい、鬼には変わらないが父上とそんなに大差ないほどの子煩悩親父なヤツだからね」
「瀬津寿様と同じくらい?」
「ああ、見てくれは厳(いか)ついが黒椎と紅虎を息子だと思って世話を焼いているやつだから、父上とそんなに違いはないよ」
そう言って晴哉は紅虎から受け取った書状を取り出す。
「それで、千寿郎くん・・・君は明晩の私の使役鬼たちとの晩餐、参加をするということでいいのかな?」
「あ、はいっ」
「正直に言ってくれていいんだよ、紅虎から書状は受け取ったが、あれは那津蒔に似て、たまに自分一人で突っ走ることがある。
もしその気がないのならば言ってくれて構わないよ」
紅虎は黒椎と那津蒔と対照的に見えるが熱くなると周りが見えにくくなることは同じだ。
相手が否定をしないのであればドンドン進めてしまう部分がある。
晴哉はそんな彼のこともわかっているので最終確認のために千寿郎をここに呼んだのだ。
「いいえ、僕は海野家の皆さんのことを家族と思っています。
踏み入り過ぎると言われるかもしれませんが、それでも僕は使役鬼のことを知りたいのです、それに・・・」
「それに?」
「本当に危険なのなら晴哉さんや那津蒔さんがきっちりと止めてくれると僕は思っています!」
「!」
いやはや数週間でここまで信頼されるとは、純粋であるが故であろうか・・・。
「わかった、では明晩、私と一緒に鬼灯に行こう。私のもう一つの家族(鬼たち)を紹介しよう」
「はい!」
「それから霧香の家族もね」
そう、その席には霧香の使役鬼でもある響凱も呼ばれているのだ。
さて、どんな晩餐になることやら・・・。
そして話は冒頭に戻るわけだが、千寿郎は津雲、雲雀童子、阿古夜、そして響凱と顔を合わせることになった。