本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん 鬼灯でこんばんは
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「使役鬼について知りたかったんです、霧香さんや那津蒔さん、海野家の皆さんが家族のように思いやっている鬼とはどう者達なのか。
僕が自身の目で確かめてみたかったんです、それから霧香さんの使役鬼のことを聞きたかったんです」
「なるほどな」
「響凱か」
二人は考えたがお互いを見て頷き合った。
「直接本人に会った方がいいんじゃね?」
「うむ、そうだな」
「え?」
うんうんと頷いている二人に対してキョトンとしている千寿郎。
「おーい!」
そこで外に控えていた式神たちを呼ぶ黒椎。
「何でしょう?」
「明後日の食事会は晴哉様だったよな?」
「はい」
「じゃあその席に響凱と千坊も同席するから那津蒔から晴哉様に伝えてくれるように言っておいてくれ!」
「え?え?」
「かしこまりました」
ポンポン進んで行く話についていけない千寿郎。
「それから晴哉様に『千寿郎を同席させること』についての説明のための手紙を認めるからどちらかは残ってくれ」
「わかりました」
紅虎が補足というように言った。
そしてあれよあれよという間に『晴哉の使役鬼との食事会に参加する』という話が纏まった。
「気を付けて帰れよ~!」
「・・・・」
黒椎の横で紅虎が手を振っている。
千寿郎はペコリと頭を下げて式神と一緒に庵から帰って行った。
「いや~、びっくりしたな」
「ああ、まさかあそこまで似ているとは・・・」
千寿郎の姿が見えなくなると小さく息をついた黒椎と紅虎。
「杏寿郎もそうだが煉獄家の男児は戦国時代からまるで変わらん、血とは恐ろしいな」
「そうだな」
黒椎の脳裏に三百年前の鬼殺隊の炎柱の姿が蘇る、千寿郎と同じく燃え上がる炎のような色の髪をした男だった。
〈夜霧、縁ってのは不思議なもんだな〉
かつての家族へ心の中で話しかけるのだった。
続く
僕が自身の目で確かめてみたかったんです、それから霧香さんの使役鬼のことを聞きたかったんです」
「なるほどな」
「響凱か」
二人は考えたがお互いを見て頷き合った。
「直接本人に会った方がいいんじゃね?」
「うむ、そうだな」
「え?」
うんうんと頷いている二人に対してキョトンとしている千寿郎。
「おーい!」
そこで外に控えていた式神たちを呼ぶ黒椎。
「何でしょう?」
「明後日の食事会は晴哉様だったよな?」
「はい」
「じゃあその席に響凱と千坊も同席するから那津蒔から晴哉様に伝えてくれるように言っておいてくれ!」
「え?え?」
「かしこまりました」
ポンポン進んで行く話についていけない千寿郎。
「それから晴哉様に『千寿郎を同席させること』についての説明のための手紙を認めるからどちらかは残ってくれ」
「わかりました」
紅虎が補足というように言った。
そしてあれよあれよという間に『晴哉の使役鬼との食事会に参加する』という話が纏まった。
「気を付けて帰れよ~!」
「・・・・」
黒椎の横で紅虎が手を振っている。
千寿郎はペコリと頭を下げて式神と一緒に庵から帰って行った。
「いや~、びっくりしたな」
「ああ、まさかあそこまで似ているとは・・・」
千寿郎の姿が見えなくなると小さく息をついた黒椎と紅虎。
「杏寿郎もそうだが煉獄家の男児は戦国時代からまるで変わらん、血とは恐ろしいな」
「そうだな」
黒椎の脳裏に三百年前の鬼殺隊の炎柱の姿が蘇る、千寿郎と同じく燃え上がる炎のような色の髪をした男だった。
〈夜霧、縁ってのは不思議なもんだな〉
かつての家族へ心の中で話しかけるのだった。
続く