本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん 鬼灯でこんばんは
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「じゃあ、食うか!いただきます!」
パンッと手を合わせる那津蒔、黒椎と紅虎も倣う。
ももも小さく『いただきます』と言うと茶碗を持って食べ始めた。
黒椎は肉の塊を掴むと大きい口を開けてかぶりついた、紅虎は黒椎のように豪快さはなく上品に一口一口噛み締めて食べている。
「・・・・・」
「どうした?」
ポカーンとしている千寿郎に那津蒔が問いかける。
「いえ、黒椎さんと紅虎さんの食べ方が・・・」
「対照的か?」
千寿郎はコクコクと大きく頷いた。
「ハハハッ!千寿郎は本当に素直だな!」
豪快に笑う那津蒔。
「あの二人はいつもあんな感じだ、だがそれがいいのかもしれないな。
『動』の黒椎に『静』の紅虎、それで三百年上手くやってきてる」
ガツガツと美味そうにニッコニッコしながら食べている黒椎と静かにモグモグと食べている紅虎を見ている那津蒔の目が優しいものになった。
〈あ・・・、霧香さんと同じ顔してる〉
千寿郎はふとそう感じた。
「那津蒔さん」
「ん?」
「あの、お二人と僕が直接話しても構いませんか?」
「・・・・・」
那津蒔は少し考えているいたが『守り役の式神を置いて行く』ことを条件に了承してくれた。
―――――――――――――――
食事が終わると那津蒔とももを守り役の式神と一緒に見送った千寿郎は黒椎と紅虎と話すことができた。
式神は襖の後ろに控えてくれるとのことなので遠慮なく話せそうだ。
「この度は誠にありがとうございます、煉獄家の男児として御礼申し上げます」
「「!」」
急に頭を下げた千寿郎に驚く二人。
「ど、どうしたんだ?いきなり・・・」
「あ、あの・・・兄上を助けていただき、また今回、私事で海野家の皆さんにお世話になっている上に、使役鬼に会わせていただくことも叶ったので、その、お礼が言いたくなったんです」
あわあわしながら答える千寿郎にキョトンとしていた二人だったが少し経つと声を出して笑い出した。
「お前っ・・・、外見は杏寿郎とそっくりなのに性格は真逆なのな!ハハハッ!」
「まったく・・・っ、クククッ」
「・・・・・////」
二人があまりにも笑っているので恥ずかしくなってしまう千寿郎。
「気にするな、私たちもお前と話すことができて嬉しく思っている」
「おうとも!俺たちを怖がらずに来てくれてありがとうな!」
二人が微笑みかけてくる。
「兄君は柱に復帰したそうだが体調はどうだ?」
「はい、無理なくこなしています」
「上弦の鬼に負傷させられた目の方はどうだ?」
「香炉家のお医者様の手当てとその後の投薬で見えるようになりました。
視力は少し落ちてはいますが日常生活や任務には問題ないそうです」
「そうか、良かったな」
「はい!」
先程とは打って変わってニコニコしている千寿郎に二人もつられて笑っている。
「んで、俺たちと話す機会を那津蒔にもらったのは他にも何か聞きたいことがあったんだろう?」
「そうだな、わざわざ那津蒔様とももを帰してから私たちとの話に入ったのだ。何が知りたいんだ?」
さすが百年単位で生きてはいないということだろうか、二人は千寿郎が話しやすいように切り出してくれた。
パンッと手を合わせる那津蒔、黒椎と紅虎も倣う。
ももも小さく『いただきます』と言うと茶碗を持って食べ始めた。
黒椎は肉の塊を掴むと大きい口を開けてかぶりついた、紅虎は黒椎のように豪快さはなく上品に一口一口噛み締めて食べている。
「・・・・・」
「どうした?」
ポカーンとしている千寿郎に那津蒔が問いかける。
「いえ、黒椎さんと紅虎さんの食べ方が・・・」
「対照的か?」
千寿郎はコクコクと大きく頷いた。
「ハハハッ!千寿郎は本当に素直だな!」
豪快に笑う那津蒔。
「あの二人はいつもあんな感じだ、だがそれがいいのかもしれないな。
『動』の黒椎に『静』の紅虎、それで三百年上手くやってきてる」
ガツガツと美味そうにニッコニッコしながら食べている黒椎と静かにモグモグと食べている紅虎を見ている那津蒔の目が優しいものになった。
〈あ・・・、霧香さんと同じ顔してる〉
千寿郎はふとそう感じた。
「那津蒔さん」
「ん?」
「あの、お二人と僕が直接話しても構いませんか?」
「・・・・・」
那津蒔は少し考えているいたが『守り役の式神を置いて行く』ことを条件に了承してくれた。
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食事が終わると那津蒔とももを守り役の式神と一緒に見送った千寿郎は黒椎と紅虎と話すことができた。
式神は襖の後ろに控えてくれるとのことなので遠慮なく話せそうだ。
「この度は誠にありがとうございます、煉獄家の男児として御礼申し上げます」
「「!」」
急に頭を下げた千寿郎に驚く二人。
「ど、どうしたんだ?いきなり・・・」
「あ、あの・・・兄上を助けていただき、また今回、私事で海野家の皆さんにお世話になっている上に、使役鬼に会わせていただくことも叶ったので、その、お礼が言いたくなったんです」
あわあわしながら答える千寿郎にキョトンとしていた二人だったが少し経つと声を出して笑い出した。
「お前っ・・・、外見は杏寿郎とそっくりなのに性格は真逆なのな!ハハハッ!」
「まったく・・・っ、クククッ」
「・・・・・////」
二人があまりにも笑っているので恥ずかしくなってしまう千寿郎。
「気にするな、私たちもお前と話すことができて嬉しく思っている」
「おうとも!俺たちを怖がらずに来てくれてありがとうな!」
二人が微笑みかけてくる。
「兄君は柱に復帰したそうだが体調はどうだ?」
「はい、無理なくこなしています」
「上弦の鬼に負傷させられた目の方はどうだ?」
「香炉家のお医者様の手当てとその後の投薬で見えるようになりました。
視力は少し落ちてはいますが日常生活や任務には問題ないそうです」
「そうか、良かったな」
「はい!」
先程とは打って変わってニコニコしている千寿郎に二人もつられて笑っている。
「んで、俺たちと話す機会を那津蒔にもらったのは他にも何か聞きたいことがあったんだろう?」
「そうだな、わざわざ那津蒔様とももを帰してから私たちとの話に入ったのだ。何が知りたいんだ?」
さすが百年単位で生きてはいないということだろうか、二人は千寿郎が話しやすいように切り出してくれた。