本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん 鬼灯でこんばんは
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「よし、入るぞ」
「あの・・・」
「ん?」
「どうしてももちゃんたちがいるのでしょう?」
自分の隣りには、ももと式神が肉を持って立っている。
「今日はちょうど俺の使役鬼たちと飯を食う日なんだよ、あいつらは日の当たる時にこっちは来れないし、屋敷の中にいて一般人が訪れたら混乱するだろう?
だがら鬼灯の結界内で主である俺や兄貴、椛、霧香が使役鬼たちと飯食うんだよ。
ももたちが運んできた肉は獣の肉だ、使役鬼が人肉を食べないための配慮と使役鬼としての力の衰えを防ぐために食べさせるんだ」
獣肉の存在は杏寿郎から聞いていたのもの実物を見るのは初めてだった。
「結構、大きいんですね・・・」
「まあ、体格の良い野郎どもだからな。俺の使役鬼は」
豪快に笑う那津蒔を余所に少し不安げな千寿郎。
「大丈夫」
ももが千寿郎に話しかけた。
「確かに見た目は大きいけれど、とてもいい人たちなんだよ」
「そう、なんだ・・・」
「うん、私も初めてのときは怖かったけど、黒椎さんは鬼灯の中にある柿の実を取る時に肩車をしてくれるし、紅虎さんはお手玉や絵巻物を見せてくれるの」
まるで兄と妹である。
那津蒔が呪文を唱えると結界の膜が少し割けた。
「行くぞ」
「あ、はい!」
千寿郎は鬼灯に足を踏み入れた。
中は外よりも深く暗かった、そして提灯のように鬼灯の形をした灯りがフワフワと浮いている。
「暗いですね・・・」
「まあ、夜に見立てるからな。でもよく見てみろ、千寿郎。暗くはしてあるが日光を遮断しているだけだ、足元が見えないなんてことはないだろう?」
「あ、確かに」
「要は『陽光に当たらなければいい』だけだ、鬼灯っていうのは俺たちの先祖からずっと機能していて、後世につけ足された複数重なった結界術、その一つとして俺たちに地面が見えているのは昼間に太陽光を吸収した結界が地面を照らしているからだ」
現代でいうソーラーパネルのような役割をしているということだ、考えたものである。
那津蒔は千寿郎ともも、肉を運んでいる式神たちを連れて彼らの庵に向かう。
「おら!その程度か?紅虎!」
「フン!お前こそ、これで私に勝ったと思ってはいまいな!」
「ぬかせ!!」
庵の前には槍の稽古をしている男たちがいる。
「黒椎、紅虎」
「っ!那津蒔様!」
「よお!那津蒔!」
黒椎に紅虎、響凱の日記にあった名だ。
「メシ持ってきたんだろ?早く食おうぜ!」
「黒椎、無礼だぞ」
「いいじゃねーか、腹減ってんのはお前も同じだろう?」
主を前にして火花が散る。
「・・・・」
「まあまあ、そのへんにしろ・・・ったく、お前らは。
今日は客もいるんでな、先に紹介させてもらうぜ」
「客人?那津蒔様がここ(鬼灯)に連れて来る者とは・・・一体何者です?」
少し警戒している紅虎。
「そう怖い顔するな、紅虎。お前らも良く知ってる奴の身内だよ」
「「良く知っている奴?」」
首を傾げる二人だが那津蒔の後ろから出てきた人物にハッとした。
「こ、子供・・・ですか?」
那津蒔の後ろから出てきた子供・千寿郎を見て困惑している紅虎、それとは反対に黒椎は千寿郎の顔をじーっと見てる。
「この髪型、髪色、顔つきといい・・・もしかしてあの煉獄杏寿郎の弟か?」
「ああ、千寿郎だ。数週間前から預かっていてな」
ニコニコしながらズズイッと千寿郎を二人の前に押し出す那津蒔。
「あの・・・」
「ん?」
「どうしてももちゃんたちがいるのでしょう?」
自分の隣りには、ももと式神が肉を持って立っている。
「今日はちょうど俺の使役鬼たちと飯を食う日なんだよ、あいつらは日の当たる時にこっちは来れないし、屋敷の中にいて一般人が訪れたら混乱するだろう?
だがら鬼灯の結界内で主である俺や兄貴、椛、霧香が使役鬼たちと飯食うんだよ。
ももたちが運んできた肉は獣の肉だ、使役鬼が人肉を食べないための配慮と使役鬼としての力の衰えを防ぐために食べさせるんだ」
獣肉の存在は杏寿郎から聞いていたのもの実物を見るのは初めてだった。
「結構、大きいんですね・・・」
「まあ、体格の良い野郎どもだからな。俺の使役鬼は」
豪快に笑う那津蒔を余所に少し不安げな千寿郎。
「大丈夫」
ももが千寿郎に話しかけた。
「確かに見た目は大きいけれど、とてもいい人たちなんだよ」
「そう、なんだ・・・」
「うん、私も初めてのときは怖かったけど、黒椎さんは鬼灯の中にある柿の実を取る時に肩車をしてくれるし、紅虎さんはお手玉や絵巻物を見せてくれるの」
まるで兄と妹である。
那津蒔が呪文を唱えると結界の膜が少し割けた。
「行くぞ」
「あ、はい!」
千寿郎は鬼灯に足を踏み入れた。
中は外よりも深く暗かった、そして提灯のように鬼灯の形をした灯りがフワフワと浮いている。
「暗いですね・・・」
「まあ、夜に見立てるからな。でもよく見てみろ、千寿郎。暗くはしてあるが日光を遮断しているだけだ、足元が見えないなんてことはないだろう?」
「あ、確かに」
「要は『陽光に当たらなければいい』だけだ、鬼灯っていうのは俺たちの先祖からずっと機能していて、後世につけ足された複数重なった結界術、その一つとして俺たちに地面が見えているのは昼間に太陽光を吸収した結界が地面を照らしているからだ」
現代でいうソーラーパネルのような役割をしているということだ、考えたものである。
那津蒔は千寿郎ともも、肉を運んでいる式神たちを連れて彼らの庵に向かう。
「おら!その程度か?紅虎!」
「フン!お前こそ、これで私に勝ったと思ってはいまいな!」
「ぬかせ!!」
庵の前には槍の稽古をしている男たちがいる。
「黒椎、紅虎」
「っ!那津蒔様!」
「よお!那津蒔!」
黒椎に紅虎、響凱の日記にあった名だ。
「メシ持ってきたんだろ?早く食おうぜ!」
「黒椎、無礼だぞ」
「いいじゃねーか、腹減ってんのはお前も同じだろう?」
主を前にして火花が散る。
「・・・・」
「まあまあ、そのへんにしろ・・・ったく、お前らは。
今日は客もいるんでな、先に紹介させてもらうぜ」
「客人?那津蒔様がここ(鬼灯)に連れて来る者とは・・・一体何者です?」
少し警戒している紅虎。
「そう怖い顔するな、紅虎。お前らも良く知ってる奴の身内だよ」
「「良く知っている奴?」」
首を傾げる二人だが那津蒔の後ろから出てきた人物にハッとした。
「こ、子供・・・ですか?」
那津蒔の後ろから出てきた子供・千寿郎を見て困惑している紅虎、それとは反対に黒椎は千寿郎の顔をじーっと見てる。
「この髪型、髪色、顔つきといい・・・もしかしてあの煉獄杏寿郎の弟か?」
「ああ、千寿郎だ。数週間前から預かっていてな」
ニコニコしながらズズイッと千寿郎を二人の前に押し出す那津蒔。