本編主人公の出番少なめ、原則名前のみ出演です。
海野家の千寿郎くん その4
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「・・・・・」
千寿郎は動かない、寝っ転がって息をしている。
吸って吐いて、吐いて吸ってと規則正しく呼吸をしている。
しかし・・・
「にゃ~ご!」
「ぐふっ!?」
猫が千寿郎の腹に飛び乗ってきた。
「千寿郎くん、周囲を疎かにしてはいけないよ」
傍にいた瀬津寿がニコニコと笑っている。
「ゴホゴホッ・・・すびばぜんっ・・・」
鳩尾を抑えている千寿郎。
「ゴロゴロ・・・」
「お前も千寿郎くんに構ってほしいのだろうが邪魔をしてはいけないよ」
「にゃ~・・・」
猫は瀬津寿に言われてシュンとしている。
那津蒔との山での訓練の後、夕方からの数刻は瀬津寿に呼吸を教えてもらっている千寿郎。
瀬津寿曰く武道に限らず、感情の制御などのも呼吸というのは精通しているらしい。
兄の杏寿郎にも言われたことだが、千寿郎はいざとなった時に体に力が入ってしまうことがあるようだ。
固まった体ではできることもほとんどないだろう、まずは心を落ち着けること、体を柔らかくする、周囲に馴染ませることができるようにしようということになった。
瀬津寿との訓練を始めてから数日、自分の内面・・・・心の落ち着き処は定まりつつある。
問題はそれをこなし、且つ周囲に気を向ける事。
これがなかなか上手くいかず、先程のように猫に襲われて鳩尾をやられているのだ。
「難しいです・・・・」
「一朝一夕にはいかない、私も一番最初の時に言った筈だ」
「はい・・・」
それでも千寿郎はできるだけ早く呼吸を身につけ、身体能力を向上させたいと考えている。
「あらあら、そんなところにいたのね」
そこへ椛がやってきた。
「この子を捜しに来たのか?」
「はい、先程まで縁側で寝ていたのですが・・・いつの間にかいなくなっていたので」
猫を瀬津寿から受け取る椛。
「千寿郎くん、ごめんなさいね、邪魔をしたでしょ?」
「いいえ、僕にとってはいい刺激になっています」
「ん?どういうこと?」
「今、呼吸の訓練をしているのだ。お前も幼い頃にやっただろう、あの寝転んで行うアレだ」
「ああ、やりましたね!懐かしいわ~!」
小さい頃、父の指導の元、兄二人と霧香と一緒にしていた訓練を思い出す椛。
「だがな、千寿郎くんはまだまだ固いんだ。こう、今一つ呼吸が体に落とし込めていないんだよ」
「そう・・・」
いつの間にか座って話している三人。
「椛さん・・・」
「ん?」
椛の腕にいた猫が近寄って来たので抱き上げながら千寿郎は椛に尋ねる。
「椛さんは、どうやって呼吸を体に慣らしていったんですか?」
「う~ん・・・私は身体を柔らかくする運動がてら呼吸を意識してたかな~」
「柔らかくする・・・ああ、体操ですか!」
いつも千寿郎は寝る前やお風呂上りに柔軟体操をしている、那津蒔と瀬津寿に『必ず行うように』と言われたからだ。
「僕もやってはいますが・・・」
「じゃあ、これできる?」
開脚してペタンと前に倒れる椛。
「つっ!?」
あまりの柔らかさに驚いている千寿郎、椛の足はしっかり180℃真横、前に倒れた体は胸までペタンと床についている。
「ぼ、僕・・・椛さんの半分くらいしか開脚はできませんし、そんなにピッタリくっつけられませんっ・・・」
「う~ん、じゃあ実際にやってみて?」
「はい・・・」
開脚前屈をする千寿郎、しかし・・・。
「(プルプル・・・)つっ・・・」
少し前に倒した辺りで苦しそうにする千寿郎。
千寿郎は動かない、寝っ転がって息をしている。
吸って吐いて、吐いて吸ってと規則正しく呼吸をしている。
しかし・・・
「にゃ~ご!」
「ぐふっ!?」
猫が千寿郎の腹に飛び乗ってきた。
「千寿郎くん、周囲を疎かにしてはいけないよ」
傍にいた瀬津寿がニコニコと笑っている。
「ゴホゴホッ・・・すびばぜんっ・・・」
鳩尾を抑えている千寿郎。
「ゴロゴロ・・・」
「お前も千寿郎くんに構ってほしいのだろうが邪魔をしてはいけないよ」
「にゃ~・・・」
猫は瀬津寿に言われてシュンとしている。
那津蒔との山での訓練の後、夕方からの数刻は瀬津寿に呼吸を教えてもらっている千寿郎。
瀬津寿曰く武道に限らず、感情の制御などのも呼吸というのは精通しているらしい。
兄の杏寿郎にも言われたことだが、千寿郎はいざとなった時に体に力が入ってしまうことがあるようだ。
固まった体ではできることもほとんどないだろう、まずは心を落ち着けること、体を柔らかくする、周囲に馴染ませることができるようにしようということになった。
瀬津寿との訓練を始めてから数日、自分の内面・・・・心の落ち着き処は定まりつつある。
問題はそれをこなし、且つ周囲に気を向ける事。
これがなかなか上手くいかず、先程のように猫に襲われて鳩尾をやられているのだ。
「難しいです・・・・」
「一朝一夕にはいかない、私も一番最初の時に言った筈だ」
「はい・・・」
それでも千寿郎はできるだけ早く呼吸を身につけ、身体能力を向上させたいと考えている。
「あらあら、そんなところにいたのね」
そこへ椛がやってきた。
「この子を捜しに来たのか?」
「はい、先程まで縁側で寝ていたのですが・・・いつの間にかいなくなっていたので」
猫を瀬津寿から受け取る椛。
「千寿郎くん、ごめんなさいね、邪魔をしたでしょ?」
「いいえ、僕にとってはいい刺激になっています」
「ん?どういうこと?」
「今、呼吸の訓練をしているのだ。お前も幼い頃にやっただろう、あの寝転んで行うアレだ」
「ああ、やりましたね!懐かしいわ~!」
小さい頃、父の指導の元、兄二人と霧香と一緒にしていた訓練を思い出す椛。
「だがな、千寿郎くんはまだまだ固いんだ。こう、今一つ呼吸が体に落とし込めていないんだよ」
「そう・・・」
いつの間にか座って話している三人。
「椛さん・・・」
「ん?」
椛の腕にいた猫が近寄って来たので抱き上げながら千寿郎は椛に尋ねる。
「椛さんは、どうやって呼吸を体に慣らしていったんですか?」
「う~ん・・・私は身体を柔らかくする運動がてら呼吸を意識してたかな~」
「柔らかくする・・・ああ、体操ですか!」
いつも千寿郎は寝る前やお風呂上りに柔軟体操をしている、那津蒔と瀬津寿に『必ず行うように』と言われたからだ。
「僕もやってはいますが・・・」
「じゃあ、これできる?」
開脚してペタンと前に倒れる椛。
「つっ!?」
あまりの柔らかさに驚いている千寿郎、椛の足はしっかり180℃真横、前に倒れた体は胸までペタンと床についている。
「ぼ、僕・・・椛さんの半分くらいしか開脚はできませんし、そんなにピッタリくっつけられませんっ・・・」
「う~ん、じゃあ実際にやってみて?」
「はい・・・」
開脚前屈をする千寿郎、しかし・・・。
「(プルプル・・・)つっ・・・」
少し前に倒した辺りで苦しそうにする千寿郎。