第18話 機能回復訓練
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お久しぶりです!」
「うん、調子はどう?」
「はい!しのぶさんに薬を貰って回復してきています」
「そう、よかった」
「霧香さんはどうしてここに?」
「下弦の鬼との戦いで負傷したから実家で休んでいたんだけど、しのぶさんが一度診察においでって言われてね」
「そうですか、どうでした?」
「大丈夫だって、ただ背中の傷跡は残るって」
炭治郎は響凱を庇った時のことを思い出した。
〈あの時の・・・〉
「そんな悲しい顔しないで炭治郎、私は後悔してない」
ベッドに腰掛ける霧香。
「響凱は私の大切なものだから、炭治郎はその気持ち、わかるんじゃない?」
「!」
そう言われて炭治郎は思った、もし斬り付けられていたのが禰豆子だったら・・・。
「そうですね、わかります・・・」
自分も『大切なもの』は身体を張って守るだろう。
「「「炭治郎さん、そろそろ鍛錬にいきましょう!」」」
蝶屋敷の三人娘が迎えに来た。
「鍛錬?」
「今、機能回復訓練をしているんです!俺、ずっと休んでて体力が落ちてるので・・・柔軟性を取り戻すために体をほぐしたり、反射神経を上げるために薬湯掛け合ったりとか、鬼ごっこしたりとか」
「へ、へえ・・・」
最後の鬼ごっこはよくわからないが、確かに体の回復が遅ければそれだけ任務に行くのは厳しくなる。それは辛い。
「でも薬湯の掛け合いや鬼ごっこについて行けなくて・・・それできよちゃん、すみちゃん、なほちゃんが全集中・常中の呼吸の存在を教えてくれたので練習をしているんです!」
「全集中・・・常中?」
「え?霧香さんも聞いたことないですか?」
「ない」
「じゃあ、やってみますか?」
そして炭治郎と三人娘と一緒に縁側に連れてこられた。
「ここで『全集中・常中』の鍛錬をするの?」
「はい!といっても狭霧山としてることはさほど変わらないんですけど・・・」
「へえ~・・・ところで『全集中・常中』って具体的にどういうもの?」
「『全集中・常中』はその名前の通り、全集中を常にしていることで、体得すると飛躍的に基礎体力を上げることが出来るらしいです」
「ふ~ん」
「『全集中・常中』はまず肺を鍛える必要があるんです、今の俺の目標はこの瓢箪を噴いて破裂させることなんです」
炭治郎の手には片手サイズの瓢箪がある。
「これを割るの?」
「はい!」
「肺活量で?」
「はい!」
きよ、すみ、なほの三人娘から瓢箪を受け取る。
「「「どうぞ、やってみてください!」」」
「じゃあ・・・」
スウゥ―――・・・・
息を吸って・・・
「っ―――・・・・」
パアァァン!!
「・・・・・」
「「「わあっ!」」」
「割れた」
霧香の手には頭の部分だけ残った瓢箪が・・・。
「霧香さん、すごいです!」
「この瓢箪は普通の瓢箪より硬いので!」
「割るのには結構大変なんです!」
「「「それを初めてで、こんなにバラバラにできるなんて!!」」」
「そうなの?」
ぷらーん・・・と糸の部分を持っている霧香。
「霧香さん・・・」
「ん?」
「何でできてるんですか?」
「『何で』?」
考えてみるものの自覚無し、だって自分は鱗滝師匠の教えを実践しているだけだから。
「無意識?」
「無意識でできるもんなんですか!?」
炭治郎もドン引きである。