第17話 珍客
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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今日は馳走になったな、ありがとう」
「いいえ、こちらこそありがとうございました」
杏寿郎が帰るので門前まで見送りに行く霧香。
「しばらくはこちらで療養するそうだな」
「ええ、下弦の鬼と闘ったので・・・炭治郎ほどひどい怪我ではありませんが体を休めるようにお館様から言われました」
「そうか、ゆっくり休むと良い」
「はい」
歩きながら話す二人。
「この庭は梅が多いな」
「冬明けには白い花が咲いて、良い匂いがしますよ。実がついたら梅干しにしたり、お酒にするんです」
「そうか」
門まで着くと提灯を渡す。
「暗いのでお気をつけて」
「ああ」
提灯を受け取って杏寿郎は歩き出した、ところが少し行ったところで振り返る。
「?」
「今度は屋敷の畑を見に来ても良いか?」
「え?」
「君たち一門のことをもっとよく知りたいと思う、同じ『鬼』と闘う者として・・・」
――――――――――――――――
杏寿郎が海野家を訪ねたのは、話をしたかったのももちろん理由の一つだ。
だが、霧香という少女をもっと知りたいという気持ちがあったのだ。
昨日、この少女とかつて人食い鬼だった使役鬼との絆を見せられた。
自分は今まで『鬼』を全て敵だと思っていた、ところが彼女と使役鬼の信頼関係の前に『鬼に対しての視方を変える』ことも考えるようになった。
実際、使役鬼である響凱は霧香を喰うまいと己の腕に噛み付いた。食いちぎりそうになるくらい強く、それほどあの鬼にとって彼女は大きな存在だ。
自分が今まで『人間』を喰って来たのにもかかわらずそれを飢餓状態で阻止しようとするくらいに。
以前、焔家のアカリとその兄や姉たちと交流があったが使役鬼や五大呪術家の内情まで知り得ることはなかった。
子供だった手前、無理もない事なのだが・・・しかし、今の自分は鬼殺隊の最高幹部といえる柱だ。
竈門炭治郎と禰豆子のこともあるが、今や『鬼』に対して認識をこれまでと一緒にしてよいものではなくなっている。
そこであの三人の中で鬼に情の強い彼女に会って話してみたいと思ったのだ。
結果は彼女は決して鬼に『同情』しているわけではない、『鬼の血を継ぐ者』として『鬼を生み出してしまっている者たち』として鬼と向き合おうとしているのだと確信した。
もっと知りたい、自分と違う気持ちで向き合っている彼女のことを・・・。
「今度は屋敷の畑を見に来ても良いか?」
杏寿郎の口から自然と『次の来訪の理由づけ』の言葉が出ていた。
その問いに関して彼女はニッコリ笑って答えた。
『いいですよ、いらっしゃる際は一言お知らせください』と―――・・・・
続く
管理人のコソコソぼやき~・・・
煉獄さんの話し方、考え方が想像しにくいよォ・・・だってあの人、考えないで正面切ってズバッと言いそうな気がするもん。
頭より口が早い気がする・・・(考えるより口にするタイプという意味)
ごめんよ、煉獄さん。
すごくいいキャラだし、大好きなんだけど恋愛に関してあなたが異性とどう距離を縮めるのかの想像がつかないのよ。
ロックオンしてアピールしまくるのか、天然で貫き通すのか、実は腹の中で計画しながら推し進めるのか・・・
というわけで煉獄さんの距離の詰め方に悩んでいる今日この頃です。
以上、管理人のコソコソぼやきでした。