第16話 裁判
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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同じ日の夜、霧香は狭霧山を訪れた。
「霧香か」
「お久しぶりです、師匠」
理由はもちろん鱗滝に会うためだ。
「夜分に申し訳ありません」
「気にするな」
鱗滝は中に招き入れ、茶を淹れてくれる。
「息災だったか?」
「はい」
「炭治郎はどうしている?」
「負傷がひどいため蝶屋敷に預かってもらっています、しかし命に別状はありません、禰豆子も一緒です」
「そうか・・・」
安心したような声色になる鱗滝。
「それで夜分にここに来たのはどうしてだ?」
「お礼を言いに」
「『礼』?何のことだ?」
「禰豆子のことです、お館様にあらかじめ文を送っていてくださったおかげで助かりました」
霧香は本日、本部で開かれた裁判のことを前後の経緯も踏まえて話した。
「師匠と富岡さんの口添えがあったのでお館様にも柱の方を説得していただけることができました、証を立てたのは禰豆子自身ですが、それも師匠の暗示があってこそです。
炭治郎と禰豆子に代わり、お礼申し上げます」
床に額がつくくらいに深く頭を上げた霧香。
「頭を上げろ、霧香・・・わしは当然のことをしたまでだ、義勇も己の責務を果たしたまでのことだ」
そして霧香の頭を撫でた。
「お前も姉弟子らしくなったな」
「師匠・・・」
「これからも二人のことをよろしく頼む」
「はい」
挨拶を終えて山を下りていると錆兎と真菰が現れる。
「錆兎、真菰」
『久しぶりだな』
『元気そうだね』
「うん」
『炭治郎も元気?』
「今、師匠にも話してきたけど大きな任務の後で負傷がひどいから療養中、でも命に別状はないよ」
『よかった!』
『まあ、簡単に死ぬ奴じゃないからな、アイツは』
錆兎は相変わらず厳しい、心配してるなら素直に言ったらいいのに・・・・。
「そう言えば富岡さんに会ったよ」
『義勇に?』
「錆兎は知ってるんだ」
『ああ、あいつとは同期だ』
「そうなんだ、今回色々助けてもらったよ」
『そうか・・・あいつ、他の奴らと上手くやってるか?』
「うーん・・・あんまり話してなさそうだったからなァ、でも嫌われてはいないみたい」
『そうか・・・』
何やら安心しているようだ。
「じゃあ、またね・・・今度は炭治郎も連れて来るよ」
『うん、またね』
『気を付けてな』
森の出口付近で二人とは別れた、魂となってもここにこれば彼らと会える。
次もまた会いに来よう、そのためにも自分は生きて戻ってくる。
続く