第12話 那田蜘蛛山
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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〈そうだ!!〉
炭治郎が走り出すと女性隊員が追いかける。
「てめっ・・・なーにグルグルと逃げ回ってんだァ!!ふざけんじゃねぇ!!」
「ふざけてなんかないさ!」
振り返った炭治郎が女性隊員を抱える。
「こうするん・・・だっ!!」
そのまま放り投げる。
女性隊員の体は空中に放り出され、木の枝を飛び越えた。
「!?」
体が止まった、蜘蛛の糸が木に絡んで動かせなくなったのだ。
「なんじゃああ、それぇぇ!!俺もやりてぇぇ!!」
「なるほどね・・・糸が絡んでしまえば人形は使いものにならない、考えたわね~、炭治郎くん」
炭治郎のしたことを伊之助もやり始め、動かせない人形が増えていく。
それは指先の感触であの女鬼の方にも伝わっていた。
「アイツら・・・しぶといわね、やっぱり軟な人形じゃダメだわ。あの人形を出すしかないわね・・・もう必要ないわ!!脆い人形は!!この役立たず!!役立たずっ!!」
次の瞬間、操られていた隊員たちの首の骨が捩じり折られた。
「!?」
「ひどい・・・」
木に釣られていた隊員が地面に落ちてくる。
「・・・・」
「お前は最善を尽くした、自分を責めるな」
響凱が肩に手を置いた。
「うん、そうだね・・・響凱」
「それに新しい匂いが来る」
「!?」
響凱の指した方を見ると今度は首なしの鬼の死体が・・・・。
「同族の死体も人形に・・・」
「狩りがいがあるぜ!!」
「待て、伊之助!」
伊之助が突っ込んで斬りつける。
「つっ!?」
しかし、人形の体は伊之助の日輪刀を刃を半分も通さなかった。
「か、硬ぇ!!ごあっ!」
「伊之助!」
伊之助が刀を抜こうとするが人形の肘鉄の方が早かった。
「伊之助、大丈夫か!?」
「こんなもんで俺がやられるかよ!」
どうやら無事のようだ。
「むやみに突っ込むな、弱点がないんだぞ」
「じゃあどうすんだよ!?頸がねぇからってこのままにしとけってのか!?」
「そ、それは・・・」
口論してる炭治郎と伊之助の前に響凱が出る。
「同族のよしみだ・・・小生がやろう」
「響凱」
「大丈夫だ、お前がいるから」
使役鬼の契約で響凱も覚悟を決めている、己の力で同族を倒すということに。
そして自分は約束した。
『多くの人が響凱を否定しようと自分は響凱を見捨てない』と――――・・・・
「ありがとう、響凱・・・炭治郎!ここは私と響凱で引き受ける!伊之助くんと一緒に鬼の本体の所へ!」
「え?」
「時間がない!早く!」
「は、はい!!行くぞ、伊之助!!」
「お、おう!オイ、死ぬなよ!!」
「死ぬもんか!後で会おうね!」
二人の背中を見る琴乃。
「あの子たちを守って、琴乃・・・・こっちは響凱がいるから大丈夫」
「わかった、あとでね」
「うん、あとでね」
琴乃は炭治郎と伊之助の後を追う。