第11話 命より大事なもの
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「霧香!よかった、出られたのね!」
「う、うん・・・あの、これどういう状況?」
「あの猪男が突然現れてあなたの弟弟子が背負っていた箱を攻撃しようとしたのよ、そしたら善逸が庇って、今の状況よ」
「あー・・・なるほどね、しかしなァ・・・あの人、鬼殺隊のはずなんだけどな。私たちならまだしも普通の鬼殺隊の剣士みたいんだし・・・『隊律』とか知らないのかな?」
「『猪突猛進!』とか言ってたから知らないんじゃないの?それくらいの頭ってことよ!」
「お前・・・何故、善逸が刀を抜かないかわからないのか?隊員同士でいたずらに刀を抜くのはご法度だからだ!
それをお前は一方的に痛めつけて楽しいのか?卑劣極まりない!!」
炭治郎が青筋を立てて怒鳴ると猪男は炭治郎に殴られて咽ながら立ち上がった。
「ゴホッ、ゴホッ・・・グハハハハッ、そういうことかい、悪かったな。それじゃあ・・・素手でやり合おう!!」
「いや、全くわかってない感じがする!まず・・・」
言い終わらないうちに猪男が突進して来た。
「隊員同士でやり合うのが問題なんだ!『素手だから良い』とかじゃない!!」
猪男は炭治郎の言葉が耳に入っていないようで攻撃してくる。
「ホント・・・バカなのね、あの猪」
「どうしようかしら~?」
「っていうか、炭治郎もご法度なんだけどね・・・さっきあの猪の肋、折ったみたいだし」
「見てないで止めてくださいよォォォ!!」
暢気に眺めている三人にツッコむ善逸。
「「「ええ~、嫌だよ(よ)!怪我するから(もの)!」」」
「つっ~~~~~!?」
三人から『メンドクサイ』という風な顔を向けられる善逸。
そんな四人のやり取りを余所に炭治郎は苦戦していた、この猪男話を聞かないうえに四足獣のように低い位置で攻撃してくる、さらに関節が柔らかいのか思わない方向から攻撃してくる。
現に足払いをかけようとしたら頭上から後頭部を踏みつけられた。
「グハハハハッ!凄いだろう、俺は!!凄いだろう、俺は!!」
〈〈〈二回言った・・・〉〉〉
〈自画自賛!?〉←正一から手ぬぐいを借りて鼻血抑えてる善逸
猪男はさらに『ぐにゃん』と体を曲げて後ろのからまた越しに炭治郎を見る。
「怖っ!!」
「気持ち悪いっ!」
「柔らかいのね~」
「「何でそんな普通の反応なの!?琴乃!!」」
『ほのぼの』と笑ってる琴乃に引く二人。
「やめろ、そういうことするの!骨を痛めてる時はやめておけ!悪化するぞ!!」
〈炭治郎・・・心配するの、そこなの?〉
「悪化上等!!今この刹那、愉悦に勝るものなし!!」
「将来のこともちゃんと考えろ!!」
〈話が全然噛み合ってない・・・〉
清を下ろして様子を見ていたが、だんだん馬鹿馬鹿しくなってきた霧香。
「ちょっと落ち着けェ!!」
ゴシャッ!!
「うわああ!!音!!頭蓋骨割れてない!?」
善逸も引いている。
「炭治郎、大丈夫ー?」
「はい!俺は平気です!!」
「君もだけどそっちの人の頭も確認してあげて」
『ゴシャッ!』っていったからね?
『ゴシャッ!』って――・・・なんか割れる音したよ?
頭突きを受けた猪男はと言うとよろめきながらも立っていた。
「へっ・・・へへへへっ・・・面白ェじゃねえか・・・」
ボトッ・・・
その時、猪の被り物が落ちた。
「!」
「「「!?」」」
「え!?女?え!?顔・・・」
善逸が変な声を出すのも無理はない、猪男の正体は声からは想像もつかないくらいの綺麗な少年だったからだ。
「ああ?何だ?この顔に文句でもあるのか・・・?」
額が赤くなっているのにまだ闘志を燃やしている少年。