第9話 元十二鬼月
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「私は響凱の書いた物を読みたい、鼓も聞きたい、何度も何度も練習したんでしょう?」
「・・・!」
「あなたが人間だった頃は認めてられなかった・・・だからその怒りや苦しみ、憎しみの矛先を人に向けてしまった。
そして君は鬼になった、人肉を喰い、力をつけ、十二鬼月に入ることができた。
でも、力が落ちたことによってその地位を剥奪されてしまった。
あなたが崇めている『あの方』の手によって・・・、あなたはそのことで自分が『無価値な存在』になるのを恐れるようになった」
「・・・・・」
「響凱、私はあなたのことを鬼だけど『人間らしい鬼』だと感じたよ」
「人間らしい・・・鬼・・?」
「鬼になっても精一杯『努力』をし続けたんだもの、人間だったときと同じように・・・・」
霧香は響凱に手を差し伸べる。
「あなたはこのままあの方に『恐怖による支配』で繋ぎとめられることを本当に望みますか?」
「・・・・・」
「私は『戦記物に憧れて自分なりに小説を書く努力をしたこと』も『鼓を学んだこと』も『昔の自分に戻りたくないともがいた』ことも凄いことだと思う」
「・・・・・小生は、凄い・・のか・・・?」
「うん、凄い力だよ・・・人間らしい気持ちを持っているからこそ今後は、人を殺さず、喰わずにいて欲しい」
「む、無理だ・・・小生は・・・」
「大丈夫・・・私があなたを救う」
霧香の両手が響凱の頬に触れる。
「響凱、恐怖よりも心で繋がってみない?
これから一緒にいろんなことを感じよう!
たくさん戦記物を読んでもいい、書き物をしてもいい、鼓を叩いて過ごしてもいい・・・自分の心休まることを私と一緒にしよう」
「小生はそれをして・・・そこには、何がある?」
「響凱が楽しむこと、笑うこと、独りじゃなくなること。『絶望』ではなく、『温かい絆』で結ばれる」
「・・・・・」
「響凱、あなたはどうしたい?」
「小生は・・・」
「たとえ十人、百人があなたのことを否定しても、私は絶対にあなたを守る!味方になる!」
「!」
響凱の目から大粒の涙が溢れる。
そして霧香の手を握りしめていた。
〈小生の書いたものはゴミなどではない・・・少なくともこの小娘にとっては、認めてもらえるものだった。そして鼓も血鬼術も・・・〉
「小生はお前を信じる・・・小生をお前と共にいさせてくれ」
続く