第85話 因果
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「私は『あの日』に人間である自分を全て捨てたのだ、『使役鬼』として生きるために、お前を倒すためにな」
怒りで血管が浮き出ている音羽。
「ふふふ・・・私を倒す、か・・・なかなか面白い冗談だが。
いいだろう、手間が省けるというものだ。産屋敷を始末することとお前たちの家を滅することも考えていたことだ。ここで五大呪術家の頭を潰しておくことも悪くない」
そう言うと無惨の足元から鬼が八体現れた。
「何じゃ、その小鬼たちは?」
「煩わしい術師どもを殺すために連れてきた」
この八体の鬼、実は以前解体した下弦の鬼の復興のため気分で無惨が選別(同族喰らい)をして連れてきた者達だ。
『首尾よく呪術家の者たちを始末すれば下弦の鬼の枠を復活させ、その座に据えてやる』と話してある。
「お前たち、分かっているな?あのこともお前たちの動き次第では白紙に戻す」
無惨の言葉に頷く八体。
「さて最初に行くのは誰か・・・」
「私が参ります」
「・・・・・」
前に出たのは体格のいい女鬼と男鬼。
「フン・・・老いぼれと思うて甘く見られたのぅ」
コキコキと肩を鳴らして立ち上がる鉄斎。
「ハッ!実際老いぼれだろうが、この小骨爺が!!」
女鬼が鉄斎に向かって行く。
ボゴッ!!
次の瞬間、女鬼が破裂した。他の七体の鬼たちは唖然としてしまう。
「フン、話にならんわい」
女鬼を破裂させたで在ろう左拳をヒラヒラさせながら無惨や鬼たちを睨む鉄斎。
「儂は五大呪術・権現門黒鉄家当主・鉄斎なり!!我が首、取れるものならば取ってみよ!!小鬼どもォ!!」
老体とは思えないほどの大声に一瞬怯む鬼たち。
「そこから一歩でも下がれば・・・わかっているだろうな」
「!?」
名乗りをあげたもう一体の鬼は後退ろうとしたが背後の無惨の気に押されてしまう、そうだ、鉄斎よりも自分の主の方が恐ろしい。そう判断した鬼たちの行動は早かった。
「産屋敷に構うな!呪術家の奴らを殺せ!」
「命令するな!」
「あいつらさえ始末すれば無惨様に認めていただけるわ!」
「己の力量も相手の力量も分からずに来るとは愚かじゃの」
「そうですね、老いたとはいえ我らは五大呪術家鬼狩りの元頭・・・見縊られるのはあまり良い気がしない。行くぞ、安岐」
「はい」
鉄斎は杖の柄を操作するとそれは三節棍に変化した、瀬津寿も懐から呪符を取り出す。
「『権現門棍術・巌卸(いわおろし)』!!」
鉄斎の突き出した棍棒が男鬼の体を貫通する、そして関節が外れた棍先で頭を滅多打ちにした。肉が剥がれ、血が飛び散り、骨が見える。
「ぬおおおおおォォォッ!!」
ボキャッ!!
連続殴打の末、男鬼の頸は撃ち折られて地面に転がった。
『っ!?』
「怯んでる隙は与えなんぞ」
呪符で水泡を作っていた瀬津寿、一斉に鬼たちに放つ。
「『波流門呪術・鉄砲錘(てっぽうすい)』」
水球が鬼二体の頸を飛ばす。
「『波流門呪術・流れ打ち(ながれうち)』」
さらに安岐の掌から水弾が放たれ、もう二体の頸を刎ね飛ばす。
「チッ!何なんだあのジジババ共は!」
「気を散らすな!一人でも仕留めればそれでいい!」
残る二体が椛に迫る。