第82話 柱稽古・その5 不死川実弥
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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さて第五の柱稽古、相手は不死川実弥。
「ごめんください」
『ぎゃあぁぁぁぁ!!』
「!?」
門前まで響く絶叫。
「おらっ!!こんなんでへばってんじゃねぇ!!」
「・・・・・」
声の方に駆けつけるとそこには道場の庭先で倒れ込んでいる隊士たち(骸か?と思える姿もある)と鬼の様な形相の風柱・不死川実弥。
〈うわ・・・〉
「来たか」
霧香の存在に気付いた実弥が近付いてくる。
「よーう、待ってたぜ・・・海野の娘。お前をしばけることを心待ちにしてたぜ」
「は、はあ・・・?」
「上弦の鬼と戦って経験積んだからっていい気になるなよ?俺はお前のことを認めたわけじゃねーからな」
〈ピキッ・・・・〉
相変わらずの三白眼でこちらを見てくる実弥、それはいいのだが―――・・・。
「そうですか、なら私も言っておきます。認めていただかなくても結構、その節のことは私も許していませんので」
にっこり笑いながら言い放つ。
「ああ?」
「柱合会議でのあなたの所業、今でも鮮明に覚えております。
私の大事な家族にあなたが浴びせた言葉もね、私はあなたが柱であろうとなんだろうと許してはいません。ですので私のことも認めていただかなくても結構です」
霧香の言葉に実弥の口元が引きつる。
「いい度胸だ・・・」
そう言って胸倉を掴まれる。
「羽織を脱いで木刀持ってこい、さっそく稽古に入るぞ」
――――――――――――――
言われた通りに羽織を脱いで木刀を持ち、実弥の前に立つ霧香。
「覚悟しろよ、てめぇ・・・」
実弥の目はもうギラギラである、打ち込むのを待ち望んでいるのが伝わってくる。
「ここでの稽古は『俺に対して斬り込む』という至って簡単なものだ――・・・だがな、お前がぶっ倒れるまでが一区切りだ。それまで休憩も何もなしだ」
「わかりました」
「見ての通り、周りにいる連中は俺とやり合ってぶっ倒れてるヤツらだ、反吐を吐いて失神して起き上がれないヤツもいる。お前がどれだけ耐えられるか・・・楽しみだぜ!おらっ、かかってきな!!」
木刀をこちらに向けて誘ってくる実弥。
「・・・・・・ねえ、君」
だが、霧香はまだやられて間もない負傷隊士を呼びつけて木刀を渡した。
「ああ?何のつもりだ、てめぇ」
「不死川様、木刀の勝負は少し置いておいて・・・・まずは組手勝負といきませんか?」
「ああ?」
「先ほども言いましたが私は柱合会議の時、私の家族にした行いも私自身にした行いも許していません。
その時から常々思っていたのですよ―――・・・あなたを一回でもいいから引っ叩いてやりたい・・・いいえ、張り倒してやりたいってね!」
「あ”あ”っ!!?」
『言いやがった、コイツッ!!!』←ぶっ倒れてる隊士一同
「なのでこの柱稽古は『柱を攻撃しても良い』という唯一の機会です、なので私用ではありますが利用させていただきます。不死川様、まずは組手の勝負をお願いいたします」
「いいぜぇ・・・いい度胸だァ」
カランッと木刀を後ろに投げて拳を握る実弥。