第81話 柱稽古・その4 伊黒小芭内
名前変換
この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
詳しくは設定、注意書きをお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
さて柱稽古も四人目になるわけだが・・・その相手とは。
「・・・・・・」
「本日よりお世話になります、伊黒様」
「ああ・・・・」
蛇柱・伊黒小芭内、柱合会議で不死川と一緒に霧香と響凱を挑発した柱である。
「伊黒様、お久しぶりです」
「千寿郎か、久しぶりだな。よく戻ってきた」
「・・・・・・」
千寿郎と話す時だけ何故か少し優し気。
「それより・・・」
「はい?」
しかしその優し気な空気も束の間、ギロリと霧香を睨む小芭内。
「甘露寺のところでは随分と楽しく稽古していたようだな」
「え?ええ・・・まあ」
「俺は甘露寺のように甘くはないからな」
何やら背後にドス黒い何かが見える、そして『ついて来い』とばかりに促して来る。
「何で私にはあんなに敵意剥き出しなの・・・?」
「蛇柱様ハ甘露寺様ト文通ヲシテイルソウデス」
「ほう・・・」
肩に留まった牡丹がこっそり教えてくれる、成人した男女が文通をするということは理由は(この時代では)一つしかない。
「伊黒様」
「・・・・・(チラリ)」
「甘露寺様、あなたのことを褒めていらっしゃいましたよ」
「!」
「『伊黒さんはとっても頼りになる人だからた~くさん鍛えて貰ってね!』っておっしゃってました、なので甘露寺様の言うように頼りにさせていただきますので、技の御伝授、よろしくお願いします」
にっこり微笑んでお辞儀をする霧香。
「つっ・・・・・!////」
「うふふふふ」
急に褒められて照れ臭い小芭内、その反応を見て微笑んでいる霧香。
「千寿郎、千寿郎・・・」
「?」
赤い顔を着物の裾で隠しながら千寿郎に手招きする。
「何ですか?」
「煉獄はこれで陥落したのか?」
「え?」
「子供になんてこと聞いてるんですか!!////」
杏寿郎が陥落したのはあくまで霧香の純粋の微笑み(第19話参照)である、その時は今回みたいにわざとやったわけではない(今回のはちょっとした意趣返しである)。
「フン・・・まあ、いい。今日から俺がお前たちを鍛えてやる、ここを使ってな」
ガラリと道場の扉を開ける小芭内、しかし中の様子を見た霧香と千寿郎の顔は引きつった。
「つっ・・・」
「・・・・!」
「~~~~~っ」
傷だらけで尚且つ顔色が悪く、身動き取れない状態で猿轡をされた隊士たち・・・・の張り付け現場。
「「・・・・・・」」
ある意味、縦横に見事に並べ、縛られている光景はまさに『処刑場』だ。
「どうした?始めるぞ」
「あの・・・・」
千寿郎に至っては半泣き状態になりかけている、霧香は恐る恐る聞いてみる。
「この方たちは・・・何をしたんでしょうか?」
「ああ・・・こいつらか。
しいて言えば・・・弱い、覚えない、手間を取らせる、俺を苛つかせるといった所業をしたというところだな」
「ああ・・・ソウデスカ・・・」
要するに『使えない木偶の坊ども』といいたいのだ、では、せめて他の隊士たちの底上げの道具で役に立てと言う所でこんな有様にされているのだろうか、まさか私たちも同じことをしたら張り付けにされるのではと少し恐ろしくなってしまう。
「説明は終わった、始めるぞ」
「「ハイ・・・」」
荷物を置いて木刀を持ち、いざ四人目の柱稽古開始である。