第79話 柱稽古・その2 時透無一郎
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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数刻後、稽古を終えた隊士たちは決められた時間に風呂に入った。
~男湯の時間~
「お前・・・」
「はい?」
同じく手ほどきを受けた千寿郎に隊士たちが群がってきた。
「お前、華陽隊と仲いいのか?」
「そうそう、五家の人からお館様へ直々にお願いしに来たみたいだし・・・」
「それに炎柱の煉獄様の弟なんだろ?」
「どんな特訓をして復帰するまでの力を付けたんだ?」
矢継ぎ早に質問され『う~ん』と脳内処理している千寿郎。
「え~っと、華陽隊の方たちとは仲が良いです。
特に霧香さんの海野家とは懇意にさせてもらってます、今回の復帰試験を受けるために僕を鍛えてくれたのも、お館様に頼んでくれたのも海野家の方々です」
「そ、そうなのか・・・海野家が一人の剣士のためにここまで動くなんてないと思ってさ」
「それは僕自身が一番おどろいています、でも僕を鍛えてくれた那津蒔さんは『磨けば光る原石なのに中途半端は勿体ない』って言ってくれてました」
「へ!?な、那津蒔って・・・海野家当主の右腕だろ!?直々に手ほどきを受けたのか?」
「はい」
「ど、どんな訓練だ?」
「えーっと・・・」
そこで千寿郎は受けた訓練内容を隊士たちに話した、すると彼らの顔は真っ青に――・・・。
「え・・・何それ?」
「早朝から山菜取りして飯食った後に山を走り込む・・・・まではいい、でも『罠つき』って何だよ!?罠張った山の中を走り込んでたのか!?」
「はい、でも良い訓練でしたよ!前は僕、結構ひょろひょろだったんですがこの通り!」
両腕に『ムキッ』と筋力拳を作る。
「肉体強化もそうですけど良い感覚訓練になりました!」
キラキラした目を隊士たちに向ける。
「ご飯も美味しかったですし、山の走り込みだけでなく、体の柔軟と呼吸を体に巡らせる方法も習いました。
それに鍛錬に関しては那津蒔さんだけでなく当主の晴哉さんや娘さんの椛さん、前当主の瀬津寿様や奥様の安岐様も尽力していただきました!!」
海野家家族総出かいっ!!
海野家総出に可愛がられた千寿郎をある意味『人たらし』と思う。
「体の基礎を取り戻した後、父上と兄上から直々に呼吸の鍛錬を受けました!」
しかも元柱と現柱(当時)の折り込みつき!!
「僕はまだ復帰してまだ間がありません!でも皆さんに負けない様に稽古に励みます!今後ともよろしくお願いします!!」
『お、おう・・・』
しかし彼らはこの日、初日だけで千寿郎も化物に近い存在であることは分かった。
無一郎と稽古中、何度が攻撃を受けてしまったものの彼は吸収力が高いところが、無一郎が指摘したところを理解しているようだった。
これは『日数をかければ目が慣れる』と言った言葉も嘘ではないかもしれない。
そんな彼に自分たちがついていけるのかすら心配になる隊士たちだった。