第7話 光の剣士
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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〈『炎』を操る焔家に『炎』の呼吸は教えられないってことなの・・・?〉
幼いアカリは自分に『炎の呼吸』を学ぶ資格がないと思い込んでしまった。
杏寿郎としては本当に『炎』以外の呼吸も知ってほしかったのだが・・・それに甘露寺とアカリは違うのだ。
精神的にも身体的にも、なので自分に合う呼吸を見つけてほしいと思った。
結果的に甘露寺は『炎の呼吸』から『恋の呼吸』を生み出した、なのでアカリが例え自分の継子になったとしても『炎の呼吸』を会得するかは断言できなかった。
〈杏寿郎様に受け入れられなかった・・・『炎の呼吸』は煉獄家に代々受け継がれてきたもの、同じ炎の使い手でも難しいってことなの・・・〉
申し出を断られて沈んでいるアカリだがすぐに考えを吹っ切った。
〈いいえっ!いいえっ!何を沈んでいるのよ、アカリ!杏寿郎様は『見聞を広げろ』と仰っていたじゃないっ!!
例え炎の呼吸が難しいとしても、別の呼吸で力になればいいわ!必ず何が何でも呼吸を会得して鬼殺隊に入隊するわ!
そして杏寿郎様にお力になれる存在として認めてもらうのよ!!〉
いやはや何という前向きな性格なのだろうか・・・子供としては強靭な精神力だ。
そしてアカリが弟子入りをしたのは雷の呼吸の使い手で我妻善逸の師匠、元鳴柱の桑島のところだった。
『雷』にしたのは『炎』と同じく攻撃力があり、尚且つ照らすものだったからだ。
ところが(ある意味)個性的だったアカリは雷の呼吸の修練を積んでいくうちに速さを誇る呼吸、『光の呼吸』を生み出したのだ。
現在の柱で『音柱』を名乗る宇随天元が雷の激しい音を武器に使うというなら、アカリは雷の目に見えない光、またはじけ飛ぶ光を武器にしたのだ。
―――――――――――――――
「光の呼吸は・・・私が私のために生み出したもの、あの人の力になるために!!」
チリチリ・・・ピカアァァ!!
「!?」
アカリの日輪刀が橙色に輝く。
「光の呼吸・漆の型―――・・・『光速一閃(こうそくいっせん)』!!」
シュンシュンシュンシュンッ!!
ボトボトボトボトッ・・・
「何だと!?」
数秒の出来事だった、手長鬼の伸びた手は手首、腕、上腕にかけて細切れになっていた。
「『光速一閃(こうそくいっせん)』は対象物を斬れば斬るほど速さを増し、攻撃も増す」
「!?」
「あなたの『手が伸びる速さ』よりも私の『滅殺する速さ』の方が速いわ。
光の呼吸・参の型――・・・『昇り陽(のぼりび)』」
手長鬼の頭の上に飛び上がったアカリが脳天から刀を振り下ろし、頸まで裂いた所を横に薙いだ。
「ば、ばかな・・・」
手長鬼は頸を斬り落とされて地に臥した。
「これが私の呼吸よ、地獄に行っても覚えておきなさいッ!」
続く