第75話 小さな幸せ
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この小説の夢小説設定鬼滅の刃のIFストーリー(もちろん二次創作)
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「これはすまん、大事なところを話していなかったのう。安岐の旧姓は『継国』じゃよ」
今度は安岐と瀬津寿を除いた海野家、あまね、柱の一同が呆けた顔になっていた。
「鬼舞辻の『日の呼吸狩り』が始まって表向きには名乗れなくなってしまったのでな。
現在(いま)も名乗ってはいないのだ。
朝霧は海野家の本家に嫁いだ故に『海野』を名乗っていたが縁壱と一緒に庵で暮らしていた継縁は苗字を伏せて生活をしていた。
『継国継縁(つぎくにつぐより)』、それが縁壱と夜霧の息子の姓名。そしてその子孫がそこにいる瀬津寿の妻の安岐じゃ」
『ええええぇぇぇっ!!?』←華陽隊と海野兄妹
自分たちが別の意味でもすごい血を引いていることがわかっただけでも驚いているのに、まさか母親にもこんな秘密があったとは――・・・よく三百年もの間、隠し通してきたものだと頭を落ち着かせながらも感心してしまう海野兄妹だった。
続く
ちょろっと追加設定解説!
継縁と朝霧の存在は海野家のごく一部の者と香炉家の当主にしか知らされていませんでした。
朝霧は海野家の本家の嫡男である冬寿の息子と結婚し晴れて『海野』姓を名乗ることになります。
しかし継縁の方は父親の苗字を名乗るわけにはいかないので名前のみで生活することになります。
朝霧は先見の才能があったので特に問題はありませんでしたが、継縁は才能はあっても活躍する場がありませんでした。
そして継縁自身、気にかかっていることがありました。それは痣者のことです。
生前、母親の夜霧から『痣が発現した者は短命となる』と聞かされ、さらに夜霧自身も倒れてしまいます。
『見えない病気で命が短くなってしまう』ことに憤りを感じた継縁は冬寿を通して香炉家当主に『医術を学びたい』と伝えます。この時点でほとんど香炉家と海野家を行ったり来たりなのでもしかしたら『香炉家の人間』だと思われていたかもしれません。
そして猛勉強の末、知識や技術を身に着け、さらに研究を始めます。
医療がそこまで発達していなかった戦国時代では限界がありましたが継縁の意志に共感する者たちも出てきて大正時代まで研究が続けられてきました。
柱たちに打たれる薬も継縁たちが築き上げた研究の成果というわけです。
しかしそれが吉と出るか凶と出るか、結果は今後をご期待ください。